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交通

バーツバス・ソンテウの使い方:タイのローカル格安交通を乗りこなす

1回10〜20THBで乗れるソンテウとバーツバス。タクシーやGrabに頼り切らずに移動コストを下げたい在住者向けの実践ガイド。

2026-04-14
ソンテウバーツバスローカル交通交通費節約

この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(THB)の金額を基準にしてください。

タイに住み始めると、Grabかタクシーばかりで移動してしまう日本人は多い。でも在住者が実際に日常で使っているのは、もっと安い乗り物だ。ソンテウ(乗合トラック)とバーツバス——慣れれば移動コストが半分以下になる。


ソンテウとは何か

「ソンテウ(สองแถว)」はタイ語で「二列」を意味する。荷台に向かい合わせのベンチを設置した小型トラックで、決まったルートを走る乗合タクシーとバスの中間のような乗り物だ。

タイ全国で使われているが、特にチェンマイ・ハジャイ・コラートなどの地方都市で日常的な移動手段として機能している。バンコクでも郊外・近郊では走っている。

基本ルール:

  • 乗り込んで行き先を告げる(または乗る前に行き先を確認)
  • 降りるときは備え付けのベルを押すか、「ロンティーニー(ここで降ります)」と声をかける
  • 料金は後払いで、降りるときに渡す

料金はルートによって10〜30THB(約43〜129円)程度。バンコク郊外では15〜20THBが多い。


バーツバス(パタヤ限定)

「バーツバス」はパタヤ特有のシステムで、正式名称はソンテウだが地元では「バーツバス」と呼ぶ。パタヤのビーチロードやセカンドロードを循環している青い車体のトラックがそれだ。

パタヤのバーツバス特徴:

  • 市内循環は1回10THB(約43円)が相場
  • 乗り込んだら行き先を告げる(言わなくても乗れるが行き先が合わないと遠回りに)
  • チャーターも可能(200〜400THBで好きな場所へ)

パタヤ在住者やリタイア組はほぼ毎日使う。観光客は「どこで止まるかわからない」と敬遠するが、ルートさえ把握すれば問題ない。


チェンマイの赤いソンテウ(レッドトラック)

チェンマイ旧市街を走る赤いソンテウは「レッドトラック」と呼ばれ、チェンマイのシンボル的存在だ。観光エリアでは外国人価格になることも多いが、地元住民と同乗すると安い。

チェンマイの旧市街〜ニマンヘミン間など需要の高いルートでは、乗合で20〜40THBが目安。チャーターにすると150〜200THBになる。

乗るときのコツ:手を挙げて止める前に窓越しに行き先を伝え、ドライバーがうなずいたら乗り込む。「OK」なしで乗るとチャーター料金を請求されることがある。


バンコクでの利用シーン

バンコク都市部はBTS・MRT・バスが発達しているため、ソンテウの出番は限られる。ただし以下のシーンでは使える。

BTSの駅から住宅地への「ラストマイル」
スクンビット・オンヌット・プラカノン周辺では、駅から住宅地まで走るソンテウがある。Grabだと50〜80THBかかるところを10〜20THBで移動できる。

市場・アウトレット付近の循環便
チャトゥチャック市場やモー・チット付近など、大きな市場の周辺ではソンテウが循環していることがある。荷物を持って歩きたくないときに便利。


注意点:失敗パターンあれこれ

チャーター料金を後から請求される
乗り込む前に「乗合(ルアム)?チャーター?」を確認しないと、降車時に「チャーターだ」と主張されてトラブルになることがある。乗る前にレートを確認する習慣をつけると安全。

暑さ・雨期の車内
窓のない荷台のため、真夏の直射日光と雨期の雨がそのまま入ってくる。特に4〜5月の乾季終盤は車内が50度近くなることも。朝・夕方の涼しい時間帯に使うのが現実的。

スマホを見ながらは危ない
揺れが激しく手すりを持たないと振り落とされそうになる場面もある。スマホやバッグはしっかり持つこと。


コスト比較:Grab vs ソンテウ

移動距離(目安)Grabソンテウ
1〜3km60〜100THB10〜20THB
3〜7km100〜180THB20〜40THB
7km超200THB〜ルート次第

毎日の通勤でGrabを使うと月に4,000〜8,000THB(約17,200〜34,400円)かかることもある。ソンテウを組み合わせると、この金額を大幅に減らせる。


旅行者・出張者への補足

旅行でタイを訪問する場合、ソンテウは「乗れたらラッキー」程度の位置づけでいい。言語の壁と料金交渉の手間を考えると、Grabやタクシーをメインにしつつパタヤやチェンマイで試してみる、という使い方が現実的だ。

チェンマイの旧市街散策中は、レッドトラックに乗ること自体が一つの体験になる。相乗りで地元の人と肩を並べる時間は、観光バスでは得られない。


地元の移動手段を使いこなすと、タイでの生活コストが目に見えて変わる。最初は少し緊張するが、慣れれば気軽に手を挙げられるようになる。

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