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台湾の冬に冷房をつける謎——「冷氣文化」と体感温度のギャップ

台湾の冬は15℃前後になることもあるが、多くの場所で冷房が使われ続ける。体感温度・電力事情・文化的な習慣が交差する「台湾の冷房事情」を解説する。

2026-06-24
冷房台湾生活

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1月の台北。外気温は15℃。厚手のダウンジャケットを着た台湾人が、コンビニに入ると冷房が効いている。

これは台湾あるあるだ。日本人から見ると「寒い日になぜ冷房?」と感じるが、台湾の冷氣(レンチー、冷房)文化には独自の論理がある。

台湾に暖房文化がない理由

台湾は亜熱帯・熱帯に位置し、厳寒期(0℃以下)はほとんどない。多くの家庭に暖房器具がなく、冬の防寒は厚着で対応するという発想が根づいている。

台北の冬(12〜2月)の平均最低気温は13〜16℃程度(推定)。日本の東北地方の秋と似た気温だが、台湾の家屋・マンションの断熱性は低く、外気温に近い室温になりやすい。そのため15℃の室内でも「寒い」と感じる。

コンビニ・スーパーが冷房を切れない理由

飲料・デリカテッセン・冷凍食品を扱う小売店にとって、冷房は商品管理のインフラでもある。外が涼しい冬でも、店内の温度管理のために冷房を使い続けるケースがある。

また、台湾では「冷房をつけることが清潔感・サービス品質のシグナル」という文化的含意がある(推定)。暑い季節に冷房がないと「質が低い店」と見なされることがあり、その慣性が冬にも続く。

電力使用と環境

台湾の電力消費は一人あたりで見ると東アジアの中でも高い水準にある(推定)。冷房の年間通年使用もその一因だ。核電廠(原子力発電所)の廃炉・再生可能エネルギーへの転換が進む中、電力需給の逼迫が社会問題になっている。

「冬でも冷房」という習慣は、エネルギー議論と接続している問いでもある。

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