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タピオカミルクティーの発祥地で飲む——台湾茶文化の現代版

タピオカミルクティーの発祥は台湾・台中。在住者目線で台湾の茶飲料文化の歴史と現在を解説。発祥店論争・手搖飲(シェイクドリンク)文化・在住者が使うチェーン店を紹介。

2026-04-23
タピオカミルクティー台湾茶珍珠奶茶食文化

この記事の日本円換算は、1TWD≒4.8円で計算しています(2026年4月時点)。

台北の街を歩いていると、至るところに「手搖飲(シューヤオイン)」の店がある。手で振って作る飲み物の総称だ。タピオカミルクティーから芋圓(タロイモ団子)入りまで、種類は数十種類に及ぶ。この文化の発祥地に住んでいる、という実感は、台北在住者のひそかな誇りでもある。

発祥論争

タピオカミルクティー(珍珠奶茶、ジェンジュナイチャー)の発祥については、台中の「春水堂」と「翰林茶館」が互いに元祖と主張している。春水堂は1988年に当時のスタッフがコールドティーにタピオカを入れたのが始まりと説明しており、翰林茶館は同時期の独立開発を主張する(出典:各店公式サイト・複数のメディア報道)。どちらが先かは確定的には証明されていないが、両店とも今も営業しており、台中を訪問した際に本店へ行く価値は十分ある。

現代の手搖飲チェーン

台湾在住者の日常にある手搖飲の主要チェーン:

  • 50嵐(ウーシーラン): 全国展開・コスパ最高。大杯(700ml)で55〜75TWD(264〜360円)前後
  • 清心福全(チンシンフーチュアン): 甘さ・氷量のカスタマイズが細かく選べる
  • 珍煮丹(ジェンジュダン): 黒糖タピオカで有名。やや価格帯が上
  • 茶湯會(チャタンフイ): 本格台湾茶ベースのメニューが充実

価格は中杯(500ml前後)で40〜80TWD(192〜384円)程度が相場だ。

甘さと氷量のオーダー方法

台湾の手搖飲の最大の特徴は甘さと氷量を細かく指定できることだ。

  • 甘さ: 正常(100%)/ 少糖(70%)/ 半糖(50%)/ 微糖(30%)/ 無糖
  • 氷: 正常 / 少冰 / 微冰 / 去冰(氷なし)/ 熱

日本人在住者に多いのは「半糖去冰(バンタン チュービン)」——甘さ半分、氷なし。食後に常温で飲むというスタイルだ。初めて台湾に来た観光客が一番驚くのも、この細かさかもしれない。

台湾茶との違い

手搖飲とは別に、台湾には高山茶(梨山・阿里山等)・凍頂烏龍茶・東方美人など本格的な台湾産茶葉の文化がある。茶藝館(チャーイーグァン)でじっくり淹れ方を教わりながら飲むスタイルは、台北・台中・南投などで体験できる。

在住者の中には「普段は手搖飲、週末は茶藝館」という使い分けをしている人が多い。安くて美味しく手軽な飲み物文化と、深みのある茶文化が共存しているのが、台湾の飲み物事情だ。

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