端午節(ドゥアンウージエ)——台湾の端午節は日本のそれとは全く違う
台湾の端午節(旧暦5月5日)は粽(ちまき)・龍舟(ドラゴンボート)・正午の「直立卵」で知られる。連休・贈答・民俗慣習が重なるこの祝日の全体像を解説する。
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台湾の端午節(ドゥアンウージエ)は旧暦5月5日にあたる(グレゴリオ暦では年によって異なるが、6月前後が多い)。台湾では公定休日(国定假日)だ。
粽(ちまき)文化
端午節の食べ物は粽(ツォン、ちまき)だ。台湾の粽には大きく「北部粽(ベイブーツォン)」と「南部粽(ナンブーツォン)」の2スタイルがある。
北部粽はもち米を炒めてから竹の葉で包んで蒸す。豚肉・椎茸・エビ・卵黄・栗などが入り、しっかりした旨味がある。南部粽は生のもち米を詰めて直接茹でる。もちっとした食感で、具材のシンプルさが特徴だ。
端午節の時期、百貨店や食品メーカーから「粽ギフトセット」が大量に出回る。300〜1,200 NTD(1,410〜5,640円)程度のセットが贈答品として流通する(推定)。
龍舟(ドラゴンボート)競技
端午節の風物詩といえば龍舟(ロンジョウ、ドラゴンボート)レースだ。細長い木製の船に20名前後が乗り込み、先頭の鼓手(太鼓叩き)のリズムに合わせて漕ぎ競う。台北・基隆・高雄などの河川・港で大会が開かれ、企業チームや学校チームが参加する。
正午に卵を立てる
端午節の正午(太陽が真上に来る時刻)には卵が立てやすくなる、という言い伝えがある。科学的根拠については諸説あるが(推定)、台湾のメディアは毎年この話題を取り上げ、多くの家庭や学校が試みる。卵が立てば1年間の幸運という言い伝えだ。
屋外の雄黃酒(ションフワンジョウ)
雄黃酒(硫化ヒ素を含む薬酒)を玄関に塗ることで邪気を払う習慣は、現代では衛生面・安全面の観点から薄れているが、古い慣習として記録されている。現代では代わりに菖蒲・艾草(ガイツァオ)を玄関に飾ることが多い。