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安全・防災

台湾の地震対策——在住外国人が知っておくべき備え・避難・日常のリスク管理

台湾は世界有数の地震多発国。2024年4月花蓮地震(M7.4)の経験を踏まえ、在住外国人が日常的にとるべき防災対策・避難場所の確認・緊急キットの準備を整理する。

2026-04-17
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台湾は環太平洋火山帯に位置し、年間2万回以上の地震が記録されている。そのうち体感できる地震は年間200回程度。「地震に慣れた社会」で暮らすということの意味を、在住外国人は早めに理解しておく必要がある。

2024年4月3日の花蓮地震(M7.4)では死者17名、行方不明者多数。台湾社会の迅速な対応は世界から評価されたが、外国人にとっては「自分が被災した場合にどう動くか」の具体的イメージが必要だ。

台湾の地震リスクの現実

台湾は東西に走る中央山脈を挟んで複数のプレートが接している。特にリスクが高いのは花蓮・台東等の東海岸・中部山間部だ。台北は内陸部に位置するが、山子脚断層・湖口断層等が走っており「安全地帯」ではない。

建物の耐震基準は2000年以降に建設されたものが高い。築20年以上の旧建築は耐震性が低い場合があり、賃貸物件選びの際に「建設年」を確認する価値がある。

緊急アラートシステム

台湾の緊急地震速報(「國家警報」)はスマートフォンに自動送信される。台湾のSIMカードを使っていれば外国人にも届く。音が大きく独特なため最初は驚くが、慣れておくこと。

PWEA(公共警報システム): 地震・台風・危険情報をプッシュ通知で受信。

NHKの緊急地震速報と同様、速報後10〜20秒で揺れが来る設計だ。

日常的な備え

72時間分の備蓄(台湾政府推奨):

  • 飲料水: 1人1日3リットル × 3日 = 9リットル
  • 食料: 缶詰・乾麺・クラッカー等保存食
  • 懐中電灯・乾電池・充電バンク
  • 救急キット・常備薬(処方薬は3〜7日分を手元に)
  • 現金(停電時にカード決済不可)
  • パスポートのコピー・在留証のコピー

台湾のコンビニ・スーパーでも防災グッズは購入できるが、大地震後は品切れになる。事前に揃えておくことが基本だ。

避難場所の確認

各区(區)に指定避難所がある。「○○里 避難所」で地図検索できる。自分の住所から最寄りの避難所を事前に確認しておくこと。

台北市防災情報: 台北市政府消防局のウェブサイトで避難所マップが公開されている。

地震発生時の行動

  • 室内にいる場合: 頭を守り(テーブル下等)、窓から離れる。揺れが収まるまで移動しない
  • エレベーターに乗らない: 揺れ後のエレベーターは点検が完了するまで使用不可になることがある
  • 台風+地震の複合リスク: 台湾は台風シーズン(6〜10月)と地震が重なることがある

「台湾に住む=地震と共存する」というのが現実だ。パニックにならず初動の行動を体で覚えておくことが、最大のリスク軽減策になる。

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