台湾の日本人学校・インター校——台北で子どもの教育環境を整える
台北日本人学校(天母)の学費・入学手続きから、台湾アメリカンスクール(TAS)・TIAS・ローカル公立校まで。台北の教育選択肢を比較。
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台北在住の日本人家庭が最初に直面する問いがある——「子どもをどこの学校に通わせるか?」。
台北には日本人学校・インターナショナルスクール・台湾のローカル校・補習授業校と選択肢が揃っている。天母エリアに日本人コミュニティが集中しているのは、日本人学校がそこにあるから。
一方で「台湾語(中国語)を身につけさせたい」「英語教育を優先したい」という家庭はインター校やローカル校を選ぶ。何を優先するかで答えが変わる。
台北日本人学校
概要
台北市士林区(天母エリア)に位置する在外教育施設。文部科学省の認定を受け、日本のカリキュラムに準拠した教育を行っている。
| 学部 | 学年 |
|---|---|
| 小学部 | 1〜6年生 |
| 中学部 | 1〜3年生 |
※ 幼稚部は独立した「台北日本人幼稚園(天母日本人幼稚園)」が近隣にあり、連携している。
所在地: 台北市士林区中山北路7段2巷(天母東路エリア)
学費(年額目安)
| 学部 | 年額目安 |
|---|---|
| 小学部 | TWD 70,000〜110,000(約33.6〜52.8万円)程度 |
| 中学部 | TWD 80,000〜120,000(約38.4〜57.6万円)程度 |
※ スクールバス代・教材費・課外活動費等は別途。正確な金額は学校への問い合わせが必要。
特徴
- 日本語でのフルカリキュラム(国語・算数・理科・社会・英語・音楽・図工等)
- 日本の学校との接続がスムーズ。帰国後にそのまま同学年に編入できる
- 台湾ならではの中国語授業が一定時間組み込まれている
- 保護者同士の日本人コミュニティが充実している
- 天母エリアに住む日本人家庭との親のネットワークが作りやすい
向いているケース: 帰国後に日本の学校へ戻る前提がある場合。小学校低学年で日本語の基礎学力を作りたい場合。
インターナショナルスクール
台湾アメリカンスクール(TAS: Taipei American School)
台北最大・最も認知度の高い英語系インターナショナルスクール。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 台北市士林区(天母エリア) |
| 学年 | PK(Pre-Kindergarten)〜12 |
| カリキュラム | 米国式(AP・IB併設) |
| 年間学費目安 | TWD 700,000〜950,000(約336〜456万円)程度 |
| 入試 | 英語テスト・保護者面談 |
天母エリアにあるため、日本人学校と同じ地域に住みながら子どもをTASに通わせる家族も多い。英語力を優先するファミリーの最有力候補。ただし学費が高く、空き待ちが発生することも。
TIAS(台北市立国際学校)
台北市が設立した公立のインターナショナルスクール。台湾在住の外国人家庭向け。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 台北市内(複数キャンパス) |
| 学年 | 小学部〜中学部 |
| カリキュラム | 英語・中国語バイリンガル |
| 年間学費目安 | TWD 90,000〜150,000(約4.3〜7.2万円)程度(公立のため安価) |
| 入試 | 台北市教育局への申請 |
TASと比較して大幅に安価。ただし英語教育の「純度」はTASより低く、中国語の比重が高い。長期居留を見据えた台湾語(中国語)教育との両立を求めるケースに向く。
台北市立仁愛国際交流センター(公立インター)
台北市立の公立小中学校に外国人クラスを設けたもの。地域の公立学校に通いながら英語授業を受けられる。入学資格・条件は台北市教育局に確認が必要。
台湾の公立学校(ローカル校)
制度の概要
台湾の公教育(国民教育)は9年間(小学6年+中学3年)が義務。台湾在住の外国籍の子どもも就学できる。授業は中国語(普通話)が中心。
入学手続き: 居留証(ARC)と住所を確認し、管轄の学校に申請。居住地に応じた学区校に振り分けられる。
費用: 基本無償。教材費・給食費は一部自己負担。
現実的な課題
台湾のローカル校は「中国語ができること」が前提。ゼロから始める場合、授業についていくまでに半年〜1年以上かかることがある。
一部の学校には外国人・帰国子女向けの「資源班(サポートクラス)」が設置されているが、学校によって充実度が大きく異なる。
向いているケース: 中国語習得を最優先する場合、または長期定住・永住を前提とする場合。また、子どもが就学前から台湾で育っている場合は比較的スムーズ。
日本語補習授業校
台北には週末開校の日本語補習授業校がある。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 開校日 | 週末(土曜または日曜)のみ |
| 授業内容 | 国語・算数中心 |
| 対象 | インター校またはローカル校在籍の子ども |
| 費用 | 月 TWD 2,000〜5,000程度(学校により異なる) |
TASやローカル校に通いながら、週末の補習校で日本語力を維持するハイブリッド型が、台北在住の日本人家庭の定番パターン。
オンライン学習・通信教育
日本のオンライン教育サービスも台湾から利用できる。
| サービス | 特徴 |
|---|---|
| N中等部(N高等学校系) | 通信制中学課程。単位認定可 |
| まなびwith・スマイルゼミ | 小学生向け教科学習。月 ¥3,000〜5,000程度 |
| すらら | 適応型学習。算数・国語・英語 |
台湾インター校+日本語補習授業校+家庭での通信教育、という3層構造で日本・英語・中国語を同時にカバーする家庭も多い。
選択の目安
| 状況 | 推奨 |
|---|---|
| 帰国予定あり・小学生 | 台北日本人学校 |
| 英語教育を最優先・費用許容できる | TAS |
| 費用を抑えつつ英語環境 | TIAS |
| 台湾語(中国語)習得・長期定住 | 公立ローカル校+補習授業校 |
| 短期滞在・就学前 | 補習授業校+家庭学習 |
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