台湾在住外国人がバイクを買う決断:便利と危険の天秤
台湾はバイク(機車)が交通の主役。在住外国人もバイクを使う人は多いが、交通事故リスク・免許取得・保険・駐車など、乗り始める前に知っておくべきことを整理する。
この記事の日本円換算は、1TWD≒4.7円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
台北のラッシュ時に信号で止まると、前方に数十台のバイクが列を作っている。信号が青になった瞬間、その群れが一斉に走り出す。これが台湾の「機車洪流(バイクの洪水)」だ。
在住外国人がこの光景に慣れてくると、「自分も乗りたい」と思う人と「絶対乗りたくない」と思う人に分かれる。
台湾のバイク文化の規模
台湾の機車(バイク)登録台数は約1,400〜1,500万台(推定)で、人口比では世界有数のバイク密度になる。都市部・農村部を問わず、バイクは最も普及した移動手段だ。
125ccスクーターが主流で、電動バイク(電動機車)も急速に普及している。Gogoro(ゴゴロ)というバッテリー交換式の電動スクーターが若い世代に人気で、台湾全土にバッテリースワップステーションが展開されている。
外国人の免許取得
日本の運転免許を台湾免許に切り替える
日本の普通二輪免許(バイク)を持っている場合、台湾の免許証に切り替えることができる(学科・実技試験の免除がある場合もある。監理所で確認)。
初めて取得する場合
監理所(日本の免許センター相当)で筆記試験・実技試験を受ける。中国語での試験になるが、英語版の問題集や日本語の参考資料もある。
取得後は居留証と免許証を持ってバイクショップで購入・登録できる。
中古バイクの相場
台北でよく見かける125ccスクーター(YAMAHA・SYM・キムコ等)の中古相場は15,000〜40,000TWD(70,500〜188,000円)程度。状態・年式によって変動。
電動バイク(Gogoro等)は新車で50,000〜80,000TWD(235,000〜376,000円)程度。
交通事故リスク
台湾のバイク交通事故件数は多い。交差点での右直事故(台湾は右側通行)や渋滞でのすり抜け中の接触が代表的な事故パターン。
外国人が慣れない交通環境で乗ることで事故リスクが高まることは事実で、「最初の3ヶ月が一番危ない」という経験者の声は多い。
保険と駐車
任意保険(強制保険は必須)への加入は強く推奨される。事故時の賠償責任を考えると、強制保険だけでは不十分なことが多い。
台北ではバイク専用駐車スペースが設けられており、無断駐車すると即座に撤去・罰金になることがある。
バイクは台湾の機動力の源泉だ。MRTが届かない路地・山間部・夜の移動に、バイクは圧倒的に便利。でも便利さと安全性のトレードオフは現実に存在する。乗る前に、自分の経験値とリスク許容度を正直に評価することが先だ。