Kaigaijin
海外在住日本人のメディア

台湾フルーツの旬カレンダー——マンゴーは夏だけではない

台湾は亜熱帯〜熱帯に位置し、一年中何かしらのフルーツが旬を迎える。マンゴー、ライチ、ドラゴンフルーツ、パイナップル、蓮霧——旬を知ると台湾の食卓が変わる。

2026-05-18
台湾フルーツ食文化マンゴー

この記事の日本円換算は、1TWD≒4.8円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(TWD)の金額を基準にしてください。

台湾のスーパーの果物売り場に1年間通うと、棚の顔ぶれが完全に入れ替わることに気づく。日本のように「りんご・みかん・バナナが通年で並ぶ」のではなく、台湾の果物は旬を過ぎると市場から消える。果物売り場は季節の時計だ。

春(3〜5月): パイナップルと枇杷の季節

パイナップル(鳳梨): 台湾のパイナップルは3月頃から出始め、5〜7月にピークを迎える。台湾産パイナップルは芯まで食べられるほど柔らかい品種が多い。市場価格はピーク時でTWD 30〜50/1個(約144〜240円)。2021年に中国が輸入を禁止したことで日本への輸出が急増し、日本でも認知度が上がった。

枇杷(枇杷): 3〜4月の短い旬。台中の太平地区が産地として知られる。

蓮霧(レンブ、ワックスアップル): 冬から春にかけて(12〜5月)。噛むと水分がジュワッと出る果物で、台湾でしか出会えない味だ。

夏(6〜8月): マンゴーとライチの王国

マンゴー(芒果): 台湾のマンゴーシーズンは6〜8月。愛文(アーウィン)品種が最も人気で、玉井(台南の産地)では産地直売がTWD 100〜200/kg(約480〜960円)。台北のかき氷店(冰館、ICE MONSTER等)でマンゴーかき氷が食べられるのもこの期間だけ。

ライチ(荔枝): 6〜7月の約6週間しかない短い旬。玉荷包(ギョッカホウ)品種は粒が大きく甘みが強いが、日持ちしないため産地以外では手に入りにくいこともある。

ドラゴンフルーツ(火龍果): 6〜11月。赤肉と白肉があり、台湾では赤肉が主流。1個TWD 40〜80(約192〜384円)程度。

秋(9〜11月): 柿と文旦の静かな季節

文旦(柚子、ポメロ): 中秋節(9月頃)の贈答品として定番。バレーボール大の柑橘類で、1個TWD 30〜60(約144〜288円)。皮を帽子にして遊ぶ子供をこの季節によく見かける。

柿(柿子): 10〜11月。新竹の柿餅(干し柿)は名物。日本の柿より小ぶりだが甘みは強い。

釈迦頭(釋迦、バンレイシ): 8〜翌2月。見た目は仏頭のようにゴツゴツしているが、果肉はカスタードクリームのように甘くねっとりしている。台東が主産地。

冬(12〜2月): 柑橘とイチゴ

みかん(橘子)・タンカン(桶柑): 台湾の冬は柑橘の季節。旧正月の贈答品としても使われる。

イチゴ(草莓): 12〜3月。苗栗の大湖が最大の産地で、シーズン中はイチゴ狩りの観光客で賑わう。

伝統市場(市場)で買う理由

台湾の果物はスーパーより伝統市場(傳統市場)の方が安くて鮮度がいい。市場のおばちゃんが「今日はこれが甘いよ」と教えてくれる。言葉が通じなくても、指さしと笑顔で買える。

旬の果物を追いかけると、台湾の1年が12の味で区切られていることがわかる。カレンダーより正確に季節を教えてくれるのは、市場の果物棚だ。

コメント

読み込み中...