Gogoro(ゴゴロ)——台湾発の電動スクーター革命はなぜ世界で注目されるのか
台湾のGogoroはバッテリー交換式電動スクーターのパイオニアだ。バッテリーをガソリンスタンド的に交換するGoStation方式が台湾で普及した背景と、世界展開の現状。
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台湾の街を走る電動スクーターの中に、台湾生まれのGogoroがある。2015年に台北でサービスを開始したこのブランドは、電動スクーターの「バッテリー交換式」モデルを世界で初めて都市スケールで実用化した。
GoStation(バッテリー交換ステーション)の仕組み
Gogoroの最大の特徴は充電ではなく「バッテリー交換」だ。バッテリーが切れたらGoStation(交換ステーション)に立ち寄り、充電済みバッテリーと交換する。30秒以内で完了し、ガソリン給油と同じ感覚で使える。
充電インフラを自宅に持てない集合住宅居住者(台湾ではマンション住まいが多い)に対して、この方式は有効だ。台北市内には多数のGoStationが設置されており(推定)、利便性を担保している。
台湾でのシェア
GogoroはYAMAHA・KYMCO・SYMなど台湾の大手二輪車メーカーにバッテリーシステムをライセンス供与し、「Gogoro Network」として普及を図った。複数のブランドが同一バッテリー規格を使うことで、GoStationのインフラが共有される。
2024年時点での台湾の電動スクーター市場シェアにおいてGogoroとGogoroネットワーク対応車は相当な割合を占めているとされる(推定)。
海外展開の現実
インド・インドネシア・フィリピン・東南アジアへの展開を進めているが、日本では法規制(二輪車の型式認定など)のハードルや市場の特性から展開が遅れている。
EV化が急速に進むアジア新興市場での競争は激しく、Gogoroがリードを保てるかは今後の課題だ。ただ、台湾という小さな市場で「都市規模の実証実験」を成功させたことは、スタートアップの教科書的なケースとして世界の業界から注目されている。