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台湾の住居・賃貸ガイド——礼金ゼロ、エレベーターなしの「公寓」なら月5万円台から住める

台湾(台北)で部屋を探すときに知っておきたい物件タイプ・エリア別家賃相場・契約の注意点を解説。中山区・天母・中正区の日本人向けエリア情報、日本語対応の不動産会社情報まで。

2026-04-05
家賃相場中山区天母大安区中正区賃貸契約エリア

この記事の日本円換算は、1TWD≒5円で計算しています(2026年3月時点)。為替は変動するので、現地通貨(TWD)の金額を基準にしてください。

台湾で部屋探しを始めると、まず目に入るのが物件タイプの多さ。獨立套房、分租套房、雅房、整層住家、大樓、公寓——。漢字だから何となく読めるが、違いがわからない。

結論から言うと、日本人の一人暮らしなら「獨立套房」(ワンルーム)、家族なら「整層住家」(フロア貸し)が基本の選択肢になる。そして建物タイプとして「大樓」(高層・エレベーターあり)か「公寓」(低層・エレベーターなし)を選ぶ。

公寓は階段のみだが、その分家賃が大樓の7〜8割程度で済む。4階・5階の部屋ならさらに安くなることもある。日本の感覚で「エレベーターなしは無理」と思うかもしれないが、台湾では公寓に住む人はかなり多い。

物件タイプ——6つの名前を覚えておく

台湾の賃貸サイト(591房屋交易網等)で物件を検索すると、以下の分類が出てくる。

部屋タイプ(借りる単位)

名称日本語訳家賃目安(TWD/月)特徴
獨立套房ワンルーム10,000〜25,000専用キッチン・バスルーム付き。一人暮らしの定番
分租套房シェア個室+専用バスルーム8,000〜15,000バスルームは専用、キッチン・リビングは共用
雅房シェア個室のみ6,000〜10,000バスルーム・キッチン全て共用。最も安い
整層住家フロア貸し20,000〜50,000+1フロアまるごと賃貸。家族向け。2LDK以上が多い

建物タイプ(建物の種類)

名称日本語訳特徴
大樓高層マンションエレベーター・管理人付き。管理費が別途かかる
公寓低層アパートエレベーターなし(5階建て以下)。管理費が安いか無料。家賃は大樓の7〜8割

大樓 vs 公寓がポイント。 大樓はセキュリティと利便性が高いが管理費がかかる。公寓はエレベーターがない代わりに家賃・管理費が安い。台北では公寓の方が多数派で、日本で言う「エレベーターなしの築古マンション」に近い。

雅房(シェア個室のみ)なら月6,000TWD(約3万円)から住める。東京どころかアジアの主要都市と比べてもかなり安い。

エリア別ガイド——日本人が住みやすいのはどこか

台北市はMRT(地下鉄)が発達しており、主要エリア間は30分以内で移動できる。それでもエリアによって雰囲気と家賃はかなり違う。

中山区——日本人が最も多い定番エリア

MRT中山駅・松江南京駅周辺。日本食レストラン、日系スーパー、日本語対応の美容室やクリニックが集中している。台北で日本人が最も多く住むエリア。

間取り家賃目安(TWD/月)日本円換算(目安)
ワンルーム12,000〜25,0006万〜12.5万円
1LDK18,000〜30,0009万〜15万円
2LDK25,000〜40,00012.5万〜20万円

日本語が通じる店が多く、初めての台湾生活でも安心感がある。三越百貨店もある。ただし人気エリアのため、条件の良い物件は競争が激しい。

大安区——文教地区で落ち着いた環境

台湾大学・師範大学がある学生街。永康街のグルメエリアが徒歩圏内。大安森林公園があり、緑が多い。

間取り家賃目安(TWD/月)日本円換算(目安)
ワンルーム12,000〜20,0006万〜10万円
1LDK16,000〜25,0008万〜12.5万円
2LDK25,000〜35,00012.5万〜17.5万円

中山区ほど日本人コミュニティは強くないが、治安が良く生活環境が整っている。カフェやレストランも多く、一人暮らしには住みやすいエリア。

信義区——台北101周辺、最も家賃が高い

台北101を中心とした商業地区。百貨店・ショッピングモールが林立する台北の「銀座」。

間取り家賃目安(TWD/月)日本円換算(目安)
ワンルーム15,000〜25,0007.5万〜12.5万円
1LDK20,000〜35,00010万〜17.5万円
2LDK30,000〜50,00015万〜25万円

新しい高層マンションが多く設備は充実しているが、家賃は台北最高水準。2LDKで50,000TWD(約25万円)に達する物件もある。会社の住宅手当が充実している駐在員向け。

天母(士林区)——日本人学校があるファミリーエリア

台北日本人学校がある天母エリア。外国人居住者が多く、インターナショナルな雰囲気。陽明山に近く、自然環境が良い。

間取り家賃目安(TWD/月)日本円換算(目安)
ワンルーム15,000〜25,0007.5万〜12.5万円
1LDK20,000〜30,00010万〜15万円
2LDK30,000〜45,00015万〜22.5万円

家族帯同の駐在員が天母を選ぶ最大の理由は日本人学校。スクールバスの通学圏内に住めば、子供の通学負担が大幅に減る。天母SOGOで日常の買い物も済む。

MRT駅からやや距離があるのがデメリット。通勤でMRTを使う場合はバスとの乗り継ぎが必要になることがある。

中正区——台北駅至近、交通の要所

官庁街であり、台北駅・MRT中正紀念堂駅が最寄り。どこへ行くにもアクセスが良い。

間取り家賃目安(TWD/月)日本円換算(目安)
ワンルーム10,000〜20,0005万〜10万円
1LDK15,000〜25,0007.5万〜12.5万円
2LDK25,000〜35,00012.5万〜17.5万円

ワンルーム10,000TWD(約5万円)からと、主要5区の中では最も安い。台北駅は高鉄(新幹線)・MRT・バスターミナルが集中するハブなので、台湾国内の移動が多い人に向いている。中山区に隣接しており、日本人街へも徒歩やバスですぐ。

賃貸契約——日本より初期費用が軽い

台湾の賃貸契約は日本と比べてシンプル。特に「礼金がない」のは大きい。

項目内容
標準契約期間1年(短期は交渉次第)
敷金(押金)2ヶ月分。退去時全額返金が基本
礼金なし
仲介手数料家賃の0.5〜1ヶ月分

初期費用は「敷金2ヶ月+仲介手数料0.5〜1ヶ月+初月家賃」で、合計3.5〜4ヶ月分程度。日本の「敷金+礼金+仲介手数料+前家賃+保証料」と比べると、だいぶ軽い。

敷金は退去時に全額返金が基本で、日本のように原状回復費用で大幅に差し引かれることは少ない。判定基準が日本より緩い傾向にある。

家具付きが主流

台湾の賃貸、特に獨立套房や分租套房は家具付き(冷蔵庫・洗濯機・エアコン・ベッド等)が一般的。整層住家でも家具付きの物件は多い。日本のように引っ越しのたびに家具を買い揃える必要がないのは助かる。

591房屋交易網が台湾版SUUMO

台湾最大の物件ポータルサイト「591房屋交易網」。中国語のみだが、Google翻訳を使えば大体読める。物件写真・間取り・家賃・設備が一覧で見られる。

日本語で探したい場合は、後述の日本語対応不動産会社に相談する方が確実。

部屋探しの流れ

  1. エリア・物件タイプ・予算を決める — 通勤先・学校・生活スタイルから逆算
  2. 不動産会社に連絡 — 日本語対応の会社もある(後述)
  3. 内覧 — 最低3〜5件は見る。写真と実物が違うことはよくある
  4. 条件交渉 — 家賃・家具の追加・修繕等を交渉
  5. 契約締結 — 契約書にサイン。敷金・仲介手数料を支払い
  6. 入居 — 入居時に物件の状態を写真で記録しておく(退去時のトラブル防止)

日本語対応の不動産会社

台湾には日本語対応の不動産会社が複数ある。日本の大手不動産会社の台湾法人も進出している。

  • エイブル台湾 — 日本のエイブルの台湾法人。日本語で物件探し・契約が可能
  • スターツ台湾(TEL: +886-2-2511-0508)— 日本のスターツグループ。法人契約に強い
  • 東急リバブル台北 — 東急リバブルの台北拠点。駐在員向けサービス
  • PAPAGO お部屋探し支援室 — 台湾在住日本人向けの不動産仲介・生活サポート
  • 台湾賃貸ドットコム — 台湾の賃貸物件を日本語で検索・相談できるポータルサイト

中国語での物件探し・契約交渉に不安がある場合は、日本語対応の会社を使うのが確実。特に法人契約の場合は、日系の不動産会社の方が手続きがスムーズに進むことが多い。

まとめ——東アジアで圧倒的にコスパの良い住環境

台湾の家賃は、東京・ソウル・香港・シンガポールと比べると圧倒的に安い。中正区ならワンルーム10,000TWD(約5万円)から住める。

  1. 初期費用が軽い — 礼金なし。敷金も退去時に全額返金が基本。日本より明らかにハードルが低い
  2. 日本語対応の不動産会社が充実 — エイブル・スターツ・東急リバブル等、日本の大手が台湾に進出している。台湾賃貸ドットコムやPAPAGOなど台湾特化のサービスもある
  3. エリア選びの判断軸はシンプル — 家族帯同なら天母(日本人学校あり)、単身で日本語環境を重視するなら中山区、予算を抑えたいなら中正区の公寓。この3パターンでかなり絞れる

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