花蓮の人々と太魯閣:地震と共に生きる東部の日常
2024年4月に大地震が発生した花蓮(ホアリェン)は、美しい自然と地震リスクが隣り合わせの都市だ。太魯閣国立公園のスケールと、花蓮で暮らす人々の日常を伝える。
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2024年4月3日、花蓮(ホアリェン)でマグニチュード7.2の地震が発生した。台湾東部の花蓮は台湾でも有数の地震多発地帯で、地質学的に太平洋プレートとユーラシアプレートの衝突帯に位置している。
それでも人々は花蓮に住んでいる。太魯閣(タロコ)の峡谷を毎朝眺め、新鮮な魚を食べて、穏やかに暮らしている。
太魯閣国立公園
太魯閣国立公園は台湾東部、花蓮市から車で30分ほど入った場所に広がる。大理石の峡谷が連なる圧倒的な景観で、台湾を代表する自然スポットのひとつだ。
立霧渓(リーウシー)が長い時間をかけて侵食した峡谷は、深さ数百メートル、ほぼ垂直に切り立つ岩壁が続く。独自の生態系も豊かで、国立公園内には原住民族(太魯閣族、タロコ族)の集落も残る。
地震とインフラの回復
2024年の地震では、公園内の歩道・道路が複数箇所で崩落した。復旧作業は続いており、公開エリアは時期によって変わる。訪問前に台湾国家公園管理局の最新情報を確認することが必要だ。
花蓮の食文化
花蓮は豊かな農産物と海産物が揃う。原住民族料理(小米(キビ)・原住民野菜・猪肉料理)が食べられるレストランや、朝どれの太平洋の魚が並ぶ市場が街のあちこちにある。
公正包子(ゴンジェンバオズー): 花蓮の有名な肉まん専門店。一個15〜20TWD(70〜94円)。行列ができることが多い。
扁食(ビェンシー): 花蓮風ワンタン。シンプルなスープに入った薄皮ワンタンで、50〜70TWD(235〜329円)程度。
花蓮の生活コスト
花蓮は台北と比べて全体的に物価が低い。賃貸は1LDKで月6,000〜15,000TWD(28,200〜70,500円)程度が相場(地域・物件による)。
食費・交通費も台北より低く、「台北の給与で花蓮に住む」というリモートワーカーが最近は増えている。インターネット環境も整っており、光回線が広く普及している。
移住者・旅行者の増加
コロナ禍以降、「台湾の中でスローライフをしたい」層が花蓮や台東に移住するケースが増えた。カフェ・ゲストハウス・ヨガスタジオなど、移住者が作った小ビジネスが点在している。
花蓮は「リスクと美しさが同じ地層に重なっている」場所だ。地震の後も廃墟にならず、人が戻り、市場が開き、子どもが走り回っている。その回復力は、土地への深い結びつきからくるものかもしれない。