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有機農業(ユージーノンイエ)——台湾のオーガニック農業がここまで来た

台湾はアジアでも有機農業が比較的進んだ国の一つだ。農薬問題への反省、産消提携(CSA)の広がり、有機認証の実態——台湾農業の転換点を探る。

2026-06-19
有機農業食の安全農業

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台湾の農業は1950〜60年代の「緑の革命」期に化学肥料・農薬を大量導入し、生産性を上げた。しかし80〜90年代には食品安全問題が社会問題化し、消費者の「何を食べているか」への不安が高まった。

その反動として生まれたのが有機農業(有機農業、ユージーノンイエ)運動だ。

台湾の有機認証制度

台湾農業部(農業委員会の後継機関)は有機農業の認証制度を持つ。認証を受けた農産物には有機認証ラベルが貼られ、スーパーや市集(農産市場)で販売される。

有機農産物の流通割合はまだ小さいが(推定)、近年の成長率は一般農産物を上回っているとされる。台北・台中の高所得層を中心に需要が拡大している。

産消提携(CSA)という仕組み

CSA(Community Supported Agriculture、地域支援型農業)の仕組みが台湾でも広まっている。消費者が農家と直接契約し、定期的に農産物を受け取る。「良い農家を直接支援したい」という消費者意識が後押しする。

台湾では「共同購買(ゴントン購買)」や「食物森林(シーウーセンリン)」などのコミュニティも生まれており、単なる農産物の取引を超えた関係性作りが行われている。

有機食品の価格

有機野菜の価格は一般野菜の1.5〜3倍程度(推定)だ。スーパーの有機コーナーや有機専門店「主婦聯盟生活消費合作社(ジューフーリエンメン)」では、品質保証された有機食品を購入できる。

「食の安全」への意識が強い台湾では、少し高くても安心できるものを選びたいというニーズが、有機市場を下支えしている。日本と似た構造だが、台湾ほど「農家との顔の見える関係」が制度的に広まっている国は東アジアでは珍しい。

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