台湾の郵便局(中華郵政)は銀行だった——外国人が口座を作るまでの手順
台湾の中華郵政は郵便+銀行機能を持ち、外国人も口座開設できる。必要書類・開設条件・ATM利用・日本との送金方法と、一般銀行との使い分けを解説。
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台湾の郵便局(中華郵政、Chunghwa Post)は、郵便物を送るだけの場所ではない。銀行と同じく普通預金口座を開設でき、ATMカードも発行される。
台湾に住み始めた外国人が「どこで銀行口座を開けばいいか」と悩む時、郵便局は有力な選択肢の一つだ。
なぜ郵便局が銀行なのか
台湾では戦後から郵便局が貯金業務を担ってきた歴史がある。現在も中華郵政は国が管理する金融機関として機能しており、全土に約1,300局以上の支店・ATMがある(出典:中華郵政公式サイト)。
地方でも郵便局のATMがあることが多く、台湾全国どこでも使えるという点で一般銀行より店舗数が多い場面もある。
外国人が口座を開く条件
中華郵政の口座開設は外国人も可能。必要書類の目安:
- パスポート(原本)
- 台湾居留証(ARC)または外籍勤業人員専用の就労許可証
- 初期預金(通常100〜1,000TWD程度)
- 印鑑(あれば)
ARCがあれば比較的スムーズに開設できる。観光ビザや短期滞在では断られるケースが多い。
一般銀行と比較したメリット・デメリット
メリット:
- 支店・ATMの数が多い(地方でも使いやすい)
- 開設手続きが比較的シンプル
- ATM同士の手数料が低い
デメリット:
- オンラインバンキング・スマホアプリが一般銀行ほど充実していない
- 国際送金(外国への送金)は手続きが煩雑で、一般銀行の方が使いやすい場合が多い
- 利率は他の金融商品と大差ない
台湾の主要銀行との使い分け
台湾在住の日本人が多く使う銀行として、玉山銀行(E.SUN Bank)・台新銀行(Taishin Bank)・国泰世華銀行などがある。
玉山銀行: スマホアプリが充実。外国人の口座開設実績が多い。英語アプリ対応。
国泰世華銀行: Visa/Mastercardのデビット機能付きカードが発行でき、オンラインショッピングに便利。
郵便局(中華郵政): ATM引き出し・光熱費支払い・現金管理用として使い、送金・ネットショッピングは他行をサブで持つ使い方が現実的だ。
日本への送金
台湾から日本への送金は、中華郵政でも可能だが手続きに時間がかかる。Wiseや一般銀行のオンライン送金の方が、手数料・スピードの面で有利なケースが多い。
台湾在住者は「郵便局を現地インフラ(公共料金・ATM)用に使い、送金は別ツール」という使い分けが一般的だ。
ATMカードがあれば台湾のほぼすべてのコンビニATM(7-11・ファミリーマート・OK Mart等)で出金できる。特にコンビニが多い台湾では、これだけで「いつでも現金を引き出せる」安心感につながる。