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郵便局が銀行になる国——台湾の郵政儲金が在住外国人に意外と使える理由

台湾の中華郵政(郵便局)は貯金・送金・保険機能を持つ準銀行。口座開設のハードルが低く、在住日本人にとって便利な存在です。仕組みと活用法を解説。

2026-05-31
郵便局銀行送金口座開設中華郵政

この記事の日本円換算は、1TWD≒4.8円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(TWD)の金額を基準にしてください。

台湾には銀行が約40行あるが、全国に最も多くの窓口を持っているのは銀行ではない。中華郵政——郵便局だ。全国に約1,300箇所。台湾のどの町にも郵便局はあるが、銀行の支店はない町がある。

そして台湾の郵便局は、日本のゆうちょ銀行と同様に貯金機能を持つ。違うのは、外国人にとって口座開設のハードルが商業銀行より低い点だ。

郵政儲金口座の特徴

項目郵政儲金商業銀行(例: 國泰世華)
口座開設居留證+パスポートで即日可能居留證+在職証明+給与明細等を要求されることがある
ATM全国1,300箇所超銀行ごとに異なる(500〜1,000箇所程度)
振込手数料(同行)無料無料
振込手数料(他行)15TWD(約72円)15〜17TWD
海外送金窓口で対応可能窓口・ネットバンキング
ネットバンキング対応(e動郵局アプリ)対応

なぜ外国人に開設しやすいのか

商業銀行はマネーロンダリング防止(AML)の強化で、外国人の口座開設に慎重になっている。勤務先の在職証明書や給与振込の証明を求められるケースが増えた。

一方、郵政儲金は「全国民にサービスを提供する」公的使命を持つため、居留證があれば基本的に口座開設を断らない。ワーキングホリデービザの保持者でも開設できたという報告は多い。

活用シーン

  • 家賃の振込: 大家への毎月の振込は郵便局のATMから他行宛てに送金可能
  • 公共料金の支払い: 電気(台灣電力)、水道(台灣自來水)、ガスの自動引落しを設定できる
  • 日本への送金: 窓口で海外送金(電匯)が可能。手数料は400〜600TWD(約1,920〜2,880円)程度。ただし処理に3〜5営業日かかるため、急ぎの場合はWise等のフィンテックサービスと比較すること
  • 緊急時の現金引き出し: 地方都市や離島でも郵便局のATMが使える安心感

注意点

デビットカード(金融カード)は発行されるが、VISAやMastercardのブランドが付いていない場合、海外のATMで引き出しできない。海外利用が必要なら、Visa金融卡への切り替えを窓口で依頼すること。

金利は商業銀行の普通預金と大差ないが、定期預金(定期儲金)の金利はやや低い傾向がある。まとまった資金の運用には向かない。あくまで生活口座として使うのが合理的だ。

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