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台湾の鈍行列車(區間車):高鉄では見えない台湾を走る

台湾新幹線(高鉄)が各都市を高速で結ぶ一方で、海岸線を走る台鐵の普通列車(區間車)は時間の遅い台湾を見せてくれる。東海岸・内陸を移動する鈍行の旅の魅力を伝える。

2026-07-16
台鐵鈍行列車鉄道東海岸旅行

この記事の日本円換算は、1TWD≒4.7円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

台北から高雄まで高鉄で1時間34分。これが台湾の「速い時間」だ。

でも台鐵(台湾鉄道)の鈍行(區間車、クージエンチェー)に乗って花蓮(ホアリェン)から台東(タイドン)まで海岸線を走ると、2時間以上かかる。窓の外には太平洋が広がり、ときどき小さな駅に停まり、ホームで弁当を売っているおじさんがいる。

台鐵の種類

台湾の国鉄・台鐵(台湾鉄路管理局)には複数の列車種別がある。

  • 自強號(ズーチャンハオ): 特急。指定席制で乗車前に購入が必要。
  • 莒光號(ジューグァンハオ): 急行相当。
  • 區間車(クージエンチェー): 各駅停車。自由席で乗り降り自由。

區間車は指定席不要で、事前予約なしに乗れる。片道数十〜200TWD(188〜940円)程度で長距離乗れる区間もある。

東部幹線の魅力

台湾東部(花蓮・台東エリア)は高鉄が通っておらず、西部のような高速交通がない。ここを移動するには台鐵か、自分でバイク・車を使うかが主な選択肢だ。

花蓮〜台東間の海岸線を走る列車は、太平洋を左に見ながら山と海の間を走る。崖の上を走る区間もあり、台湾の地形の豊かさが体感できる。

駅弁(鐵路便當)文化

台鐵の代名詞のひとつが「鐵路便當(ティエルービエンダン)」。台湾風の焼き豚(控肉)・野菜・卵が入った弁当で、主要駅のホームや列車内の販売車で買える。

価格は70〜90TWD(329〜423円)程度。「台湾の食堂の安さ」を体現した価格で、内容も満足感がある。食べながら車窓を眺める時間は、台湾の鉄道旅行の定番体験だ。

區間車で行きたい小さな駅

  • 瑞穗(ルイスイ): 花蓮と台東の中間にある静かな駅。温泉が近い。
  • 池上(チーシャン): 台東の山間の稲作地帯。茶色がかった稲穂が広がる景観で知られる。
  • 枋寮(ファンリャオ): 台湾最南部近くの小さな漁村駅。ここで乗り換えてさらに南に向かえる。

チケットの買い方

台鐵の切符は公式サイト(railway.gov.tw)・駅窓口・コンビニで購入できる。區間車は当日乗り放題の一日乗車券(Day Pass)も存在する時期があるため、旅行前に最新情報を確認する価値がある。

悠遊卡でも區間車には乗れる(全区間対応しているか確認が必要)。


高鉄で飛ばす台湾も効率的でいい。でも區間車の窓から見える台湾は、時間を緩めてくれる。スピードを落とした先に、見えてくる風景がある。

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