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台湾の傳統市場(伝統市場)はスーパーに駆逐されていない——朝6時から始まる生鮮経済

台湾では大型スーパーが普及した今も、傳統市場(伝統市場)が活発に機能している。朝型の生活リズムと密着した市場文化の実態と、在住外国人の使い方を解説します。

2026-04-13
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台北に大型スーパーが増え、コンビニが至る所にある中で、なぜ台湾の傳統市場(伝統的な生鮮市場)は生き残っているのか。

答えは単純で、朝6時から営業していて、スーパーより安い食材が手に入るからだ。

傳統市場の時間帯と構造

台湾の傳統市場の多くは朝5〜6時に開き、昼12時ごろには店じまいをする。一部は午前中で終わる。スーパーの10時開店より数時間早い。

朝食前に市場に寄って野菜や肉を買い、家に帰って料理して食べてから仕事に行く——という朝型の生活スタイルと傳統市場はセットになっている。台湾では早朝から活動している人が多く、朝市はその生活リズムの中で機能している。

価格と品揃えの実態

野菜の価格はスーパーより安いケースが多い。空心菜・青菜・白菜といった基本的な青菜がTWD10〜20(約47〜94円)/束程度で買える。豚肉・鶏肉も鮮度が高い状態で揃っている。

スーパーにないものとして、台湾ローカルの野草・薬膳食材・特定の海産物などが傳統市場に並んでいる。台湾料理を家で作ろうとするとき、スーパーでは手に入らない食材が市場で見つかることがある。

「朝ごはんどこで食べる?」との合体

台湾では傳統市場の中や周囲に朝食屋台が集まっていることが多い。市場で買い物をしながら、傍らで蛋餅(タンビン:台湾風クレープ卵焼き)やトースト・豆乳を食べていく人がいる。

これは「市場に行く」と「朝食を食べる」が一つの外出で完結する構造だ。在住外国人でも、この朝のルーティンに入ると生活がぐっと台湾らしくなる。

言語の壁はどのくらいか

傳統市場は基本的に台湾語(台語)・中国語の環境だ。日本語や英語は通じないことが多い。ただし、買い物の会話は比較的シンプルで、「這個多少錢(これいくらですか)」と電卓ジェスチャーの組み合わせで大部分は通じる。

数字の中国語(一・二・三…)と「很好(おいしそう)」「謝謝」程度を覚えておくだけで、市場でのやり取りはかなりスムーズになる。

スーパーとの使い分け

在住日本人の間でよく見られるパターンとして、傳統市場では肉・魚・野菜・豆腐・卵などの生鮮食材、スーパー(全聯・家樂福等)では加工食品・調味料・日用品・輸入食材を買い分けるケースがある。

全聯(PX Mart)は台湾最大の食品スーパーで、低価格路線として知られる。家樂福(カルフール)は大型スーパーで品揃えが幅広い。どちらも午前10時前後から深夜まで営業していることが多く、傳統市場との時間帯での補完関係が成立している。

台湾に住み始めるとき、最寄りの傳統市場の場所と営業時間を確認しておくことは、生活コストを下げる上で早めにやっておく価値がある作業だ。

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