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安全・防災

台湾の台風シーズン完全ガイド:在住者が準備することと心構え

台湾には毎年複数の台風が上陸・接近する。台風休みの仕組みから備蓄品・情報収集まで、在住者が実践している台風対策を解説する。

2026-04-14
台風防災台湾生活安全

この記事の日本円換算は、1TWD≒4.7円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(TWD)の金額を基準にしてください。

台湾に来て最初の台風シーズンは、多くの日本人が「日本の台風とは違う」と感じる。台風休みが制度として存在し、スーパーの棚が空になり、街が静まり返る。それが台湾の台風の迎え方だ。

台風シーズンはいつか

台湾の台風シーズンは概ね5月〜11月、ピークは7〜9月。気象庁(中央氣象署)のデータによると、1990年〜2023年の33年間に台湾に影響を与えた台風は平均年間3〜4個とされている。

直撃しない年もあれば、1シーズンに複数回上陸する年もある。台湾東側(花蓮・宜蘭・台東)は台風の直撃を受けやすく、台北は山地に守られているが、大型台風では大雨と強風の被害が出る。

台風假(台風休み)の仕組み

これは台湾の独自制度で、日本にはない概念。台風が接近・上陸する際、各県市の首長が「陸上颱風警報」の発令状況をもとに「台風假(颱風假)」を宣言する。

宣言が出ると:

  • 学校・公的機関は休み
  • 民間企業も原則休業(強制力はないが、多くの会社が従う)
  • 出勤した場合は台風手当(加給)が支給されるケースがある

台風假の宣言は前日の夜〜当日朝に発表される。「明日台風假かも」という状況が続き、前日夜にNGが出てヘトヘトで出勤、というパターンも珍しくない。

確認方法:台北市政府・各縣市政府のウェブサイト、または「颱風假查詢」で検索。

備蓄品リスト

台湾在住者が台風シーズン前に揃えておくもの:

水・食料(最低3日分)

  • ペットボトル水(1人1日2リットル目安)
  • レトルト食品・缶詰・即席麺
  • カップ麺(停電でも食べられるものを優先)

停電対策

  • 充電式LEDランタン・懐中電灯
  • モバイルバッテリー(大容量)
  • ポータブル充電器(台湾はコンセント停電への備えとして持っておく人が多い)

情報収集

  • ラジオ(電池式)— 停電時も使える
  • 台湾政府の災害警報アプリ(全民防衛行動App)

その他

  • 現金(停電でATM・カード決済が使えなくなる場合がある)
  • 薬・常備薬
  • 窓ガラス補強テープ(台湾では養生テープを✕に貼る方法が一般的)

台風情報の入手方法

中央氣象署(CWA):cwb.gov.tw — 公式の台風進路予報。台風の目の位置・上陸予想時刻・暴風圏情報が確認できる。

気象アプリ:台湾では「Weather Taiwan(台灣氣象)」や「AccuWeather」を使う在住者が多い。

日本語情報:NHKウェブニュースやYahoo!天気でも台湾接近台風の情報が得られるが、台湾現地の細かい情報は中央氣象署のほうが精度が高い。

X(旧Twitter):台湾在住外国人コミュニティでリアルタイム情報が流れる。#typhoon #台風 等のハッシュタグが参考になる。

台風中の過ごし方

台風假が宣言されたら、基本的には外出しない。

在住者の多くは台風の日を「巣ごもり日」として活用する。備蓄した食料と動画配信サービスで過ごし、台風通過後に街の状況を確認してから外出する、というのが定番パターン。

外に出る場合:

  • 倒木・看板落下・冠水に注意
  • 地下道・アンダーパスは冠水リスクが高い
  • バイク(スクーター)での移動は強風で転倒リスクが高く危険

台風後の確認事項

台風通過後に確認すべきこと:

  • 電気・水道:停電・断水が続いている地区があるか
  • MRT・バス:運行再開の確認(公式サイト・アプリ)
  • 勤務先の状況:台風假終了の判断は会社によって異なる

台風被害が大きかった場合、道路の冠水・倒木が数日残ることがある。特に山沿いや川沿いの地区では、土砂崩れや河川増水後の2次被害に注意。

台湾の台風は「備えてしまえば意外と対処できる」自然現象だ。日本人はもともと台風への耐性があるので、台湾の台風シーズンも同様の感覚で臨める部分が多い。ただし制度・情報収集の方法は異なるので、台湾の安全・防災情報と合わせて事前に確認しておきたい。

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