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自然・気候

陽明山(ヤンミンシャン)——台北の「火山の上に建てられた街」という事実

台北の北側にそびえる陽明山は活火山だ。硫黄の噴気・温泉・独特の植生——ほとんどの台北市民が毎日この火山の麓で生活している、という当たり前の事実を改めて考える。

2026-06-14
陽明山火山台北

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台北の中心部から車で30分、陽明山(ヤンミンシャン)国家公園に入ると景色が急変する。硫黄の臭いが漂い、白い噴気が地面から立ち上り、山肌が黄色く変色している。

陽明山は活火山だ。厳密には「大屯火山群(ダートゥンフォーシャングン)」という複合火山群で、陽明山はその一部にあたる。台北市内から公共交通機関で行けてしまうことが、この火山の非日常性を増幅させる。

大屯火山群の地質学的位置

大屯火山群は約200万年前に形成を開始したとされ(推定)、最後の噴火は約6,000年前頃(推定)と言われているが、噴気活動・地熱・温泉は現在も続いている。

2010年代以降、台湾の地質学者が大屯火山群の活動モニタリングを強化している。火山性地震や噴気の変化が観測されており、台湾政府も防災対策の一環として研究を続けている(推定)。

温泉と硫黄

陽明山から流れ出る地熱は台北市内の温泉地(新北投、シンベイトウ)に繋がっている。新北投は台湾の代表的な温泉地で、日本統治時代から温泉利用が始まった。地獄谷(地熱谷)では青白く輝く強酸性の熱水池を見ることができる。

陽明山内にも温泉施設がいくつかあり、登山後に温泉に浸かるというコースが楽しめる。

春の花のシーズン

陽明山は春(2〜3月)に花が一斉に咲き乱れる。特に杜鵑花(ツツジ)の群落が有名で、毎年「陽明山花季(フアジー)」が開かれる。台北市民の花見の場として、週末には多くの人が山に向かう。

台北に住みながら、毎週末に火山の上で花見をする——世界的に見ても稀有な生活環境だ。

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