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都市・生活

台南——台湾最古の都市に住む・旅する

台南は17世紀から続く台湾最古の都市。歴史的街並み、食文化、台北との違い、移住先としての魅力を解説します。

2026-04-12
台南歴史食文化移住生活情報

この記事の日本円換算は、1TWD≒4.7円で計算しています(2026年4月時点)。

台湾で「どこの食事が一番おいしいか」を台湾人に聞くと、かなりの確率で「台南」という答えが返ってくる。台湾のグルメ地図で南の王者として君臨するこの街は、食だけでなく、歴史・文化・生活環境の面でも台北とは異なる深さを持っている。

台南の歴史——台湾の「原点」

台南は17世紀にオランダ東インド会社が拠点を置いた「赤崁(チーカン)」から始まる。1624年にオランダが「ゼーランディア城(安平古堡)」を築き、その後、明朝の遺臣・鄭成功(コクシンヤ)がオランダを追い出して根拠地にした(1661年)。さらに清朝の台湾統治が始まり、日本統治時代、戦後の中華民国統治へ——台湾の歴史を縮図のように体験できる都市が台南だ。

街を歩くと、清代の廟・日本統治時代の洋館・戦後の商店街が混在している。「古都」と呼ばれるのはこのためだ。赤崁楼(せきかんろう)、安平古堡、神農街の古い家屋——観光地として整備されているが、住民が実際に生活している空間でもある。

台南の食

台南料理の特徴を一言で言うなら「甘め」だ。台北や高雄の料理と比べると砂糖・味醂的な甘さが入ることが多く、魯肉飯も台南式は甘めの醤油タレで仕上げる。

台南が誇る名物料理:

料理名特徴目安価格
台南式魯肉飯甘辛の豚角煮丼。台北版より甘めTWD40〜70(約188〜329円)
虱目魚(サバヒー)粥朝食の定番。淡水魚の粥TWD60〜100(約282〜470円)
棺材板(かんおけパン)食パンをくり抜いてシチューを入れた名物TWD80〜120(約376〜564円)
蝦捲(エビ春巻き)台南式のエビ入り揚げ春巻きTWD80〜150(約376〜705円)
擔仔麺(たんじ麺)細麺に肉そぼろ・エビをのせた軽食TWD50〜80(約235〜376円)

「台南に行ったら5キロ増える」という言葉が冗談ではないほど、食の誘惑が多い街だ。

台南の生活環境

台北と比較したとき、台南の生活の最大のメリットは生活コストの低さだ。

  • 家賃:台北の60〜70%水準。2LDKでTWD15,000〜25,000(約70,500〜117,500円)が多い
  • 外食:安い。夜市・市場の食事はTWD50〜100(約235〜470円)圏内
  • 渋滞:台北ほどではないが、スクーター・車移動が主体の街でMRTはない

デメリットは公共交通の弱さだ。台南にはMRTがなく(2026年時点で一部区間が建設中)、市内移動はバスか自分のスクーター・車が前提になる。日本人がスクーターなしで台南生活を送るのはかなり不便だ。

「台北疲れ」した人の移住先として

台北に数年住んだあと、「もっとゆっくりした街に移りたい」という理由で台南に移住する日本人は少なくない。台北のスピード感・物価・人の多さから距離を置きたいというニーズに台南はよく合う。

台南の日本人コミュニティは台北に比べれば小さいが、日本語教師・飲食業・フリーランス・カフェ経営など、自分のスタイルで暮らしている日本人がいる。

HSRで台南〜台北間は約100分。月に1〜2回台北に出てくる仕事があっても、台南居住は現実的な選択肢だ。台湾の「もう一つの顔」を知りたいなら、台南で数日過ごしてみることをすすめる。

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