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アメリカの冷房は「寒すぎる」が標準——冷え性の在米日本人が夏に持ち歩くもの

アメリカの商業施設・オフィス・公共交通の冷房は日本の感覚より強力で、夏でもカーディガンが必要になる場面が多い。エネルギー消費の多さとこの文化の背景、在米日本人の対策を解説する。

2026-07-09
冷房在米生活

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アメリカの夏、外は38度。ショッピングモールに入ったら18度。映画館に入ったら17度。

在米日本人が夏の装備として「薄手のカーディガンまたはジャケット」を常に持ち歩く理由がここにある。屋外用の薄着で屋内に入ると、10〜20度の温度差に体が追いつかない。

なぜこんなに冷えているのか

アメリカの建物の冷房が強い理由については複数の説がある。

一つは「Central Air Conditioning(セントラル冷暖房)」の構造だ。アメリカの多くの建物は、一つのシステムで建物全体を管理するセントラル方式を使う。個別の部屋ごとに細かく調整するより、一律に強く冷やす設計が広まった。

もう一つは「冷たい=清潔・快適」というアメリカ文化的な感覚だ。「寒いくらいが清潔で健康的」という感覚が特に商業施設では根強いとも言われる。

そして単純に「電気代をあまり気にしない」文化的背景もある。アメリカの電気代は地域によって異なるが、大型商業施設では電気代より「顧客の快適さ」が優先される判断がある。

エネルギー消費の現実

アメリカは世界最大の電力消費国の一つで、夏のエアコン使用が電力需要のピークを作る。南部(テキサス、フロリダ等)の夏のグリッド負荷は課題になっており、停電(Blackout)リスクが報道されることがある。

テキサスは2021年の大寒波での電力網崩壊が記憶に新しい。夏の熱波でも同様のリスクがあると指摘されている。

在米日本人の冷え対策

「夏にカーディガンを持ち歩く」は在米日本人の間で常識化している。

オフィスでは会議室が特に寒く設定されていることが多い。「Meeting用に上着を机に常備する」という在米日本人の話はよく聞く。

レストランでも食事中に寒さを感じる場合があり、「屋外のパティオ席の方が快適」という選択をする在米日本人も多い。

逆の問題:冷房なしの場面

アメリカの一部の古い建物(特に東部・北東部の古い住宅やアパート)は冷房設備がないことがある。夏のボストンやニューヨークで冷房なしのアパートに住む経験は「修行」と表現される在米日本人がいる。窓用エアコン(Window AC)を購入するか、扇風機で乗り切るかの選択になる。

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