アメリカでは身元詐欺(Identity Theft)が年数百万件——クレジット凍結という防衛策
アメリカでは毎年数百万件の身元詐欺被害が報告されており、社会保障番号(SSN)の漏洩が主な原因だ。クレジットフリーズ(信用凍結)という自衛策と在米日本人が取るべき情報セキュリティ対策を解説する。
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アメリカのFTC(連邦取引委員会)によると、Identity Theft(身元詐欺)の報告件数は年間で100万件を超える水準が続いている(FTC Consumer Sentinel Network Databook等より)。
他人の社会保障番号(SSN)・氏名・生年月日を使って新しいクレジットカードを作る、ローンを組む、納税申告をする——こうした犯罪が日常的に起きている。
社会保障番号の重要性と危険性
SSN(Social Security Number)はアメリカでの身元確認の核だ。就職、銀行口座開設、クレジット申請など、あらゆる場面で使う。
問題は「SSNが漏洩すると非常に危険」だということだ。SSN単体で多くの手続きが可能なため、悪用されると住宅ローンが無断で組まれたり、税金の還付金を横取りされたりする被害が実際に起きている。
在米日本人もSSNを持つ場合は同様のリスクに直面する。
クレジットフリーズという防衛策
Credit Freeze(クレジット凍結)は、自分の信用情報を新規の照会から凍結する無料の手続きだ。凍結中は新しいクレジットカードやローンが自分の信用情報を参照できなくなる。
つまり、たとえSSNが漏洩しても、第三者が自分の名義でクレジットを作れなくなる。
凍結の手続き
アメリカの主要3信用情報機関(Equifax、Experian、TransUnion)それぞれに申請が必要だ。オンラインで完結でき、現在は無料(2018年の法律改正で無料化)。
凍結を一時解除する場合(自分でクレジット申請をするとき)は、各機関のサイトかアプリで一時解除できる。解除と再凍結は即時〜1日以内に反映される。
在米日本人が気をつけること
渡米後に取得したSSNは絶対に日常的に持ち歩かない(SSNカードを財布に入れない)。書類への記載は必要最低限に。
電話でSSNを教えることに慎重になる。「会社を名乗る電話でSSNを聞いてくる」のは詐欺(Scam)の典型パターンだ。
クレジット凍結は「してもデメリットが少ない」ため、アメリカに長期滞在するなら早めに手続きしておくのが合理的だ。