アメリカで車なしで生活できる都市は実はほんの数か所しかない——公共交通の現実
ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコなど一部を除き、アメリカのほとんどの都市は車なしの生活が非常に困難だ。在米日本人が車を必要とする理由と、例外的に車なし生活が可能な都市を解説する。
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東京に慣れた日本人がアメリカに来て最初に驚くことの一つが「バスがめったに来ない」「電車が通っていない」という現実だ。
アメリカの多くの都市・郊外では、公共交通機関が限定的で、車がなければ日常生活が困難だ。スーパーまで5km、病院まで10km——これが車なしでは「詰む」状況になる。
車なしで生活できる例外的都市
アメリカで車なし生活が現実的な都市は限られる。
ニューヨーク(Manhattan): 地下鉄・バスが充実。マンハッタン在住なら車は不要で、車を持つとむしろ駐車代(月$300〜$600程度)が負担になる。
シカゴ(L沿線): 「L(El)」と呼ばれる高架鉄道とバスで市内はカバーできる。
サンフランシスコ(BART・Muni): BARTと市内交通を組み合わせると車なし生活が可能な範囲がある。ただし郊外への移動は車が必要になる場面が多い。
ボストン・ワシントンDC・フィラデルフィア・シアトル: 限定的だが公共交通が機能している。
郊外の現実
郊外(suburb)は自動車依存の設計で作られている。道路は広く、歩道がない道も多く、目的地間の距離が長い。Walkability(歩行可能性)スコアが低い地域では、コンビニに行くのも車が必要だ。
在米日本人の多くが駐在先の郊外に住み、車の運転が必須になる。「渡米前に運転練習をしておく」「国際免許を持参する」は渡米準備の基本だ。
ライドシェアの活用
UberとLyftはアメリカのほぼ全都市で使える。空港移動・臨時の用件・飲み会後の帰宅など、車なしで対応できる場面は増えている。
ただし郊外では需要が少なく、ドライバーが来るまでに20〜30分かかる場合がある。旅行者の臨時利用なら便利だが、毎日の通勤・生活にUberを使うと費用が膨大になる。
在米日本人と運転
運転が苦手・嫌いな在米日本人にとって、住む都市・地域の選択が生活の質を大きく左右する。駐在先の都市が決まっている場合でも「居住エリアを職場近くにして歩ける距離を確保する」という選択が可能な場合がある。
アメリカ生活と車は切り離せない関係にある——それを事前に知っておくことで、準備のギャップを減らせる。