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アメリカの給与から引かれる税金の仕組み——W-4とPay Stubの読み方

アメリカの給与体系はW-4フォームで源泉徴収額が決まり、Pay Stub(給与明細)に詳細が記載される。在米就労日本人が最初に戸惑う給与計算の仕組みを解説する。

2026-07-20
税金給与在米実務

この記事の日本円換算は、1USD≒157円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

アメリカで就職・採用されたとき、「W-4フォームに記入してください」と言われる。これは源泉徴収額を決める申告書で、記入内容によって毎月の手取りが変わる。

日本の「扶養控除申告書」に似ているが、仕組みは異なる。「Allowance(控除)を多く申請すると源泉徴収が少なくなり、確定申告で追加納税になる可能性がある」——このバランス感覚が必要だ。

W-4フォームの変更(2020年以降)

2020年にIRSがW-4フォームを大幅に改訂した。以前は「Allowance数」を申告する方式だったが、現在は実際の所得・控除額を直接入力する方式になった。

配偶者・子どもの有無、副業収入、特別控除の有無などを記入することで、適切な源泉徴収額が計算される仕組みだ。IRS(国税庁)のウェブサイトにWithholding Estimatorというツールがあり、適切な記入内容を計算できる。

Pay Stubの読み方

アメリカの給与明細(Pay Stub)には以下の主な項目が含まれる。

  • Gross Pay(総支給額): 控除前の給与
  • Federal Income Tax(連邦所得税): W-4に基づく源泉徴収
  • State Income Tax(州所得税): 州によってあり・なしが異なる(テキサス・フロリダ等は州所得税なし)
  • Social Security Tax(社会保障税): 6.2%(2024年時点)
  • Medicare Tax(メディケア税): 1.45%(2024年時点)
  • Net Pay(手取り): 各控除後の実際の受取額

在米日本人の税務特有の問題

FBAR(Foreign Bank Account Report)とFATCA(Foreign Account Tax Compliance Act)は在米日本人が注意すべき申告義務だ(既存記事でも触れているが文脈に応じて補足)。

日本の銀行口座の残高が一定額を超える場合は申告義務が生じる可能性がある。詳細は税務専門家に確認が必要だ。

W-2フォームと確定申告

毎年1月末までに雇用主からW-2(年間収入・源泉徴収額の証明書)が発行される。これを使って4月15日(Tax Day)までに確定申告(Tax Return)を行う。

多く源泉徴収されていれば還付(Tax Refund)がある。少なく源泉徴収されていれば追加納税(Tax Due)になる。「リファンドが来た」という喜びの話は在米日本人コミュニティで毎年春に聞く話だ。

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