アメリカでの銀行口座開設——外国人の必要書類とオンラインバンク
アメリカの銀行口座は外国人でも開設できますが、書類要件と銀行選びで大きく変わります。SSNなしでも開設できる方法と、Wiseなどの代替手段を整理しました。
この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。
アメリカに着いて最初につまずくのが銀行口座だ。雇用主への給与振り込み先、家賃の支払い、クレジットカードの引き落とし——全部に銀行口座が必要なのに、口座を開くには「実績」が求められる。この循環に最初は戸惑う人が多い。
主要銀行の開設要件
大手銀行(Chase、Bank of America、Wells Fargo等)では、口座開設に以下の書類を求めるのが一般的だ。
- パスポートまたは有効なIDカード
- 社会保障番号(SSN)またはITIN(個人納税者番号)
- 住所証明(公共料金の請求書・賃貸契約書等)
- 初期入金(最低額は銀行・口座種別による)
問題はSSNだ。就労ビザ保有者はSSN申請資格があるが、発行までに数週間かかる。来米直後はSSNなしのケースが多い。
SSNなしで開設できる選択肢
Chase: ITINがあれば口座開設が可能。支店に行って担当者と相談するアプローチが有効な場合がある。
Bank of America: 一部支店では外国人パスポート+ビザで開設できるケースが報告されている。ただし支店・担当者によって対応が異なる。
ITIN申請: IRS(米国税庁)に申告書(Form W-7)を提出して取得する。渡航前から手続きを始めておくと時間を節約できる。
オンラインバンクの活用
近年は伝統的な銀行に代わるオンライン系金融サービスが在米外国人に多く使われている。
Wise(旧TransferWise): 国際送金コストが安く、複数通貨口座として機能する。日本の口座からドルを受け取る・送金するニーズに対応できる。日本円口座と米ドル口座を一つのアプリで管理できる。
Remitly: 日本への送金に特化したサービスで、転送速度とコストのバランスが良い。
Chime: SSNがあれば開設しやすいオンライン専業バンク。クレジットスコアの構築用途にも使われる。
クレジットスコアの築き方は別の話になるが、口座開設と並行してSecured Credit Cardの申請を早めに始めておくと、後々の賃貸・ローン審査がスムーズになる。