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アメリカの自動車保険は州で全く違う——州別の仕組みと節約のポイント

アメリカの自動車保険は州ごとに最低補償額も制度も異なる。No-fault州とAt-fault州の違い、保険料の相場、在米日本人が知っておくべき節約術を解説。

2026-05-23
自動車保険運転保険州制度

この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(USD)の金額を基準にしてください。

ミシガン州の自動車保険料の年間平均は約$6,000(約93万円)。一方、メイン州は約$1,000(約15.5万円)。同じ国なのに6倍の差がある。

No-fault州とAt-fault州

アメリカの自動車保険制度は大きく2つに分かれる。No-fault州(12州+DC)では、事故の過失に関係なく自分の保険から医療費が出る。At-fault州では、過失のある側の保険が相手の損害を補償する。

No-fault州の代表格がミシガン。以前は無制限の医療給付が義務だったため、保険料が全米最高水準に膨れ上がった。2019年の法改正で上限を選べるようになったが、それでも高い。

州ごとの最低補償額の差

カリフォルニアは対人15/30(1人$15,000・1事故$30,000)、対物$5,000。テキサスは対人30/60、対物$25,000。ニューヨークは対人25/50、対物$10,000。

この最低補償額で契約している人が全米で約12%いるが、実際の事故では到底足りない。$15,000の対人補償で相手が入院すれば、差額は自腹だ。

在米日本人が陥りやすい罠

クレジットスコアが保険料に直結する。 多くの州で保険会社はクレジットスコアを保険料算出に使う。渡米直後でスコアがない場合、同じ条件でも年間$500〜$1,000高くなることがある。

運転歴の引き継ぎができない。 日本でゴールド免許でも、アメリカでは「運転歴ゼロ」扱い。保険会社によっては海外の無事故証明を提出すれば割引してくれるところもあるので、出国前に取得しておく価値はある。

保険料を下げる現実的な方法

  • 複数社で見積もりを取る: GEICOとState Farmで年間$800違うこともある
  • Bundling割引: 自動車保険と賃貸保険(Renters Insurance)をセットにすると5〜15%オフ
  • Dashcam割引: 一部の保険会社はドライブレコーダー装着で割引を適用する
  • デダクティブル(免責額)を上げる: $500→$1,000にすると保険料は15〜25%下がる。ただし事故時の自己負担は増える

Uninsured Motorist Coverage

全米で約14%のドライバーが無保険で運転している。フロリダ州では26.7%。無保険車に追突された場合に自分を守るのがUninsured/Underinsured Motorist Coverage(UM/UIM)だ。

州によっては加入が義務だが、任意の州でも付けておいた方がいい。年間$50〜$100程度の追加で、無保険ドライバーとの事故リスクをカバーできる。

日本の自動車保険は全国一律の制度の上に任意保険を載せるシンプルな構造だ。アメリカは「どの州に住むか」が保険料とリスクの両方を決める。引っ越しのたびに保険を見直す習慣を持っておくと、年間で数百ドル変わることがある。

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