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アメリカのNutrition Factsラベルの読み方——「Serving Size」という罠

アメリカの食品ラベルには「Nutrition Facts(栄養成分表示)」が義務付けられています。Serving Sizeの落とし穴から、日本との違いまで、賢く食品を選ぶための読み方を解説します。

2026-06-13
食品ラベル栄養成分健康アメリカ食文化

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アメリカのスーパーで食品を手に取ると、裏面に黒枠の「Nutrition Facts」ラベルがある。熱量(カロリー)、脂肪、ナトリウム、糖質——数字が並んでいるが、そのまま信じると落とし穴がある。

Serving Sizeという罠

最大の注意点は「Serving Size(一食分の量)」だ。ラベルに書かれているすべての数値は「1 Servingあたり」のものだ。

ポテトチップスの袋を例に取る。ラベルには「Serving Size: 1 oz(28g)、カロリー140、脂肪9g」とある。しかしその袋全体が3 Servingだとすると、袋を全部食べれば420カロリー、脂肪27gということになる。

「カロリー140kcal!」と思って食べていたのに実際は3倍——という誤解が起きやすい。2020年に一部改定されたFDAの新しいラベル形式では、より現実的なServing Sizeの表示に近づけている(大きなフォントでカロリーを表示するなど)。

%Daily Value の意味

「% Daily Value(DV)」は、その栄養素が一日の推奨摂取量の何%かを示す。5%以下が「低い」、20%以上が「高い」という目安がある。

ただしDVは2,000カロリー/日の成人を基準にしており、カロリー必要量が異なる人(高齢者、子ども、非常に活動的な人)には当てはまらない場合がある。

Added Sugar(添加糖)の表示

2020年以降、新ラベルでは「Total Sugars」に加えて「Added Sugars(添加糖)」が別表示になった。天然の果糖(フルーツや牛乳由来)と、製造過程で加えた砂糖を区別できるようになった。

アメリカのパン・ソース・ドレッシングには驚くほど砂糖が添加されている製品が多い。成分表示で「Sugar」「High Fructose Corn Syrup(異性化糖)」「Maltose」など糖の別名を覚えておくと役立つ。

日本のラベルとの違い

日本の栄養成分表示は「100gあたり」が基本で、アメリカの「1Servingあたり」より計算しやすい面もある。一方、日本では全ての食品に表示義務があるわけではなく(義務対象は加工食品)、生鮮食品・外食は別だ。

在住者として

アメリカの食品は一見ヘルシーそうに見えても、Serving Sizeを考慮すると高カロリー・高ナトリウムなものが多い。「Organic(有機)」「Natural」というラベルは栄養の良さを保証しない(法的定義が限られているため)。

ラベルを読む習慣をつけるだけで、食品選びの精度が上がる。

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