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移住・赴任手続き

アメリカ移住・赴任前の手続き一覧——SSN・健康保険・銀行口座、着任後にやること全部まとめた

アメリカ移住・赴任の手続きを時系列で解説。日本側の転出届からビザ取得・SSN申請・健康保険加入・銀行口座開設まで、着任後3ヶ月のチェックリストつき。

2026-04-05
SSN健康保険ビザ移住手続き赴任L-1H-1B在留届

この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(USD)の金額を基準にしてください。

アメリカの手続きで最初に知っておくべきことは、SSN(Social Security Number)を取得できるのが渡航後であるという点だ。

日本のマイナンバーにあたる番号で、銀行口座・健康保険・納税・クレジットカードなど、アメリカ生活のあらゆる手続きに必要になる。しかしSSNの申請はアメリカ国内に入ってからしかできず、発行まで2〜4週間かかる。その間を、SSNなしでどう乗り切るかを考えながら動く必要がある。


出国前にやること(日本での手続き)

転出届

市区町村役所に転出届を提出する。出国予定の14日前から手続き可能。住民票を抜くことで、翌年以降の住民税非課税の根拠になる。

年金・健康保険

日米間には社会保障協定(日米社会保障協定)があり、二重払いを防ぐ仕組みがある。就労ビザで赴任する場合、アメリカのSocial Securityに加入するか、日本の厚生年金に継続加入するかを雇用主と確認する。

住民税

前年所得に対する住民税は出国後も発生する場合がある。6月以降の納税については、納税管理人の選任または一括納付を行う。

健康保険の空白期間

日本の健保を脱退してからアメリカの健保に加入するまでに数日〜数週間の空白が生じる可能性がある。この間の医療費は全額自費になるため、短期旅行保険で補うか、アメリカ到着後すぐに健保が開始されるよう雇用主と調整する。


ビザの種類

ビザ種類対象特徴
L-1(企業内転勤)多国籍企業の社内転籍者L-1A(管理職)/ L-1B(専門知識保有者)
H-1B(専門職)大卒以上の専門職(IT・エンジニア等)年間上限あり。抽選制(毎年4月申請)
E-3(オーストラリア国籍向け専門職)対象外(オーストラリア国籍者向け)
O-1(卓越した能力)科学・教育・芸術等で卓越した実績
TN(貿易NAFTA)日本国籍は対象外(カナダ・メキシコ向け)
Greencard(永住権)独立移民・雇用スポンサー・家族招致等申請から取得まで数年かかるケースも

ビザ申請はUS大使館(東京・大阪・那覇・札幌・福岡)で面接を経て行う。L-1の場合は雇用主がPetitionを先に提出する流れ。


到着後:SSN取得

SSNの申請

到着後、居住地に最寄りのSocial Security Administration(SSA)のオフィスで申請する。オンライン予約推奨。

必要書類:

  • パスポート(有効なビザ付き)
  • 移民文書(就労許可証、I-94等)
  • 場合によっては雇用主からのオファーレター

発行まで: 申請受理後2〜4週間でSSNカードが郵送されてくる。

SSNが届く前でも就労を開始できるが(雇用主に後日提出)、銀行口座のフル機能はSSNがないと使えない場合がある。


健康保険への加入

アメリカには国民皆保険がない。健康保険への加入は自分で(または雇用主経由で)手配する必要がある。

雇用主保険(Employer-Sponsored Insurance)

駐在員・就労ビザ保持者の多くは、雇用主が提供するグループ健保プランに加入する。

  • 保険料の大半を雇用主が負担(50〜80%程度が一般的)
  • 雇用開始から30日以内に加入申請が必要(Open Enrollmentの期間に注意)
  • 雇用主の人事部に確認して、加入手続きを着任直後に行う

ACA(Affordable Care Act)Marketplace

就労ビザ保持者でも、雇用主保険がない・転職の空白期間などの場合はHealthcare.govからMarketplaceプランに加入できる。

詳細はアメリカの医療・保険ガイドを参照。


銀行口座の開設

詳細はアメリカの銀行口座ガイドを参照。SSNなしでも開設できる方法はあるが、SSN取得後の方がスムーズ。


在留届の提出

最寄りの日本国総領事館に在留届を提出する(到着後3ヶ月以内)。外務省ORRnetからオンライン申請可能。

  • 在ニューヨーク日本国総領事館
  • 在ロサンゼルス日本国総領事館
  • 在シカゴ日本国総領事館
  • 在サンフランシスコ日本国総領事館
  • 在ヒューストン日本国総領事館
  • (その他、在ボストン・ホノルル等)

チェックリスト

出国前(日本での手続き)

  • 転出届(市区町村役所)
  • 年金・健康保険の手続き(日米社会保障協定の適用確認)
  • 住民税の精算確認
  • ビザ申請・取得(US大使館)
  • 健康保険の空白期間をカバーする短期保険の確認

到着直後〜1ヶ月

  • SSNの申請(SSAオフィス)
  • 雇用主の健康保険への加入申請(30日以内)
  • 銀行口座の開設(Chase / Bank of America等)

到着後1〜2ヶ月

  • SSNカード受取 → 雇用主・銀行に提出
  • 在留届(ORRnet)
  • 運転免許の切り替え確認(州ごとに異なる。カリフォルニア州は1年以内に切り替えが必要)
  • Social Security Cardは大切に保管。再発行は時間がかかる

生活セットアップ

  • 携帯電話(AT&T / Verizon / T-Mobile)の契約
  • クレジットヒストリーの構築開始(Secured Cardを作る)
  • 最寄りのスーパーの把握
  • 州・市の住民登録(アメリカには義務としての住民登録制度はないが、投票登録等は任意で可能)

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