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アメリカへのペット帯同ガイド——犬・猫の渡航手続きと費用

アメリカへ犬や猫を連れて渡航する際の検疫手続き、航空会社の対応、必要書類、費用の目安をまとめます。

2026-05-13
ペット帯同検疫渡航準備

この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(USD)の金額を基準にしてください。

アメリカは州によってペット関連の規制が異なり、「アメリカに犬を連れて行く」と一言で言っても、到着する州でルールが変わります。

CDC(疾病管理予防センター)の規制

2024年8月以降、犬のアメリカ入国に関するCDCの規制が大幅に改定されました。全ての犬は、入国前にCDC Dog Import Formのオンライン提出が必要です。

主な要件は以下の通りです。

  • マイクロチップ装着(ISO 11784/11785準拠)
  • 狂犬病ワクチン接種証明(生後12週以降に接種、入国時に有効期限内)
  • 過去6ヶ月以内に狂犬病高リスク国に滞在した犬は、USDA認定施設での血清検査が追加で必要
  • 日本は狂犬病清浄国(low-risk country)に分類されるため、直接日本から渡航する場合は血清検査は不要

猫に関しては、連邦レベルでの入国制限はありません。ただし、到着する州の規制は別途確認が必要です。ハワイ州は独自の検疫制度を持ち、最大120日間の検疫期間が発生する場合があります。

航空会社の対応

機内持ち込み(キャビン)が可能なのは小型犬・猫に限られます。一般的にケージのサイズが座席下に収まること(概ね縦23cm×横43cm×奥行18cm程度)が条件です。

  • United Airlines: 機内持ち込み片道$125(約19,375円)。貨物室(PetSafe)は$500〜2,000(約77,500〜310,000円)
  • Delta Air Lines: 機内持ち込み片道$150(約23,250円)。貨物輸送はDelta Cargoで対応
  • American Airlines: 機内持ち込み片道$150(約23,250円)

大型犬やブルドッグ等の短頭種は、多くの航空会社で貨物室輸送も制限されています。ペット輸送専門業者の利用が現実的な選択肢になります。

渡航前に日本で必要な手続き

日本を出国する際にも動物検疫所での輸出検査が必要です。出発の7日以内(出発前日は不可)にAQS(動物検疫所)で検査を受け、輸出検疫証明書を取得します。

準備のタイムラインの目安です。

  • 渡航6ヶ月前: マイクロチップ装着、狂犬病ワクチン接種
  • 渡航3ヶ月前: 航空会社のペット枠予約(枠が限られるため早めに)
  • 渡航1ヶ月前: CDC Dog Import Form提出、健康証明書取得
  • 渡航7日〜2日前: AQS輸出検査受診

アメリカ到着後

到着後の動きは以下です。

  • 到着空港のCBP(税関・国境保護局)でペット関連書類を提示
  • 到着する州の動物管理局(Animal Control)への犬の登録(多くの自治体で義務)
  • 狂犬病ワクチンの接種記録に基づくライセンスの取得

州ごとの登録費用は$10〜50(約1,550〜7,750円)程度です。

総費用の目安

小型犬を日本からアメリカ本土に連れて行く場合、航空運賃・書類作成・獣医師費用を含めて$500〜1,500(約77,500〜232,500円)程度が目安です。大型犬や専門業者を利用する場合は$3,000〜5,000(約465,000〜775,000円)以上になることもあります。

帰国時は日本の狂犬病予防法に基づく輸入検疫が別途必要になるため、アメリカ滞在中も記録を保管しておくことが大切です。

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