アメリカの年末ホリデーシーズンと在住外国人
11月のサンクスギビングから1月まで続くアメリカのホリデーシーズン。ブラックフライデー・クリスマス・年末の空気感と、在住日本人の過ごし方を紹介します。
この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。
アメリカで最初の年末を迎えると、規模に圧倒される。11月の第4木曜日(サンクスギビング)を起点に、街の空気が一気に変わる。デパートのディスプレイ、ラジオから流れるクリスマスミュージック、スーパーに並ぶターキー——1ヶ月以上かけてゆっくりと「ホリデー」が高まっていく。
サンクスギビングの現実
日本でサンクスギビングは「七面鳥を食べる感謝祭」程度の認識だが、アメリカでは一年で最大の家族行事だ。クリスマスより重要と感じる家庭も多い。全国規模で移動が起きるため、飛行機・道路は極度に混雑する。
在住外国人は「どこへ行くか問題」を抱える。家族がいない外国人にとって、サンクスギビング当日は街が静まり返るため孤独になりやすい。職場のアメリカ人同僚に声をかけてもらえるかどうかで初年度の印象が大きく変わる。逆に言えば、在住が長くなると「毎年うちに来て」という関係が生まれる。
ブラックフライデーとその変化
サンクスギビング翌日のブラックフライデーはアメリカ最大のセールデー。かつては店舗に深夜から並ぶのが定番だったが、現在はオンラインが主流になり、セール期間も1週間前から始まるケースが多い。電化製品・家具・衣類が20〜60%割引になることがあり、在住者にとって大型購入のタイミングになる。
Amazonのプライムセールより日本では馴染みが薄い「Cyber Monday(サイバーマンデー)」は翌週月曜で、EC限定セールが中心だ。
クリスマスと年末
クリスマスはアメリカでも家族・宗教的な祝日で、商業的な要素も強い。ギフト予算は世帯によって大きく違うが、National Retail Federationの2023年調査によると、アメリカ人のクリスマスギフト平均支出は一人当たりUSD875(約13万5,600円)。
大晦日はニューヨークのタイムズスクエアのカウントダウンが象徴的だが、全国各地でイベントがある。日本のような「紅白を見て年越しそば」の文化はなく、友人宅でのパーティーか街のイベントで年を越すのが一般的だ。
在住初年度は「誘われないかもしれない不安」がある。2〜3年目以降は「どこに行くか選べる」年末になる。