ベトナムで子育て——インターナショナルスクールと現地校の選択
ベトナム在住の日本人家庭が直面する教育の選択肢を整理。インターナショナルスクールの費用と現地校の実態、日越ハーフ家庭のリアルな判断基準を紹介します。
この記事の日本円換算は、1VND≒0.006円で計算しています(2026年4月時点)。
「学校、どうしましたか?」——ベトナムに赴任・移住する子連れ家庭が最初に直面するのが、この問いだ。
ホーチミンやハノイには選択肢が揃っている。日系インターナショナルスクール、欧米系インターナショナルスクール、ベトナム公立・私立校、そして日本人学校。それぞれに価格帯も教育方針もまったく異なる。
インターナショナルスクールの費用
ホーチミンの主要インターナショナルスクールは、年間授業料がおよそ2億〜4.5億VND(約120万〜270万円)の範囲。これに入学金・施設費・バス代が加算される。日系のサイゴン日本人学校は授業料が比較的抑えられており、日本語教育との両立を重視するなら有力な選択肢だ。
欧米系(ISHCMC、BIS、AISVN等)は授業料が高めだが、IB(国際バカロレア)カリキュラムや多国籍の環境を求める家庭に選ばれている。英語習得を最優先するなら、この環境のメリットは大きい。
現地校という選択
ベトナム公立校の授業料は実質無料に近いが、外国人が通える学校は限られる。私立ベトナム校であれば入学できるケースがあり、年間費用は数百万VND(数万円)程度で済む。
ただし授業はベトナム語のみ。日本語環境がほぼゼロになるため、「日本語が消えていく」と感じる親も少なくない。一方で、ベトナム語と英語を自然に習得する子も多い。どこに軸を置くか次第だ。
日越ハーフ家庭の実態
日越カップルに多いのは「現地私立校+週末の日本語補習」というパターン。平日はベトナム語・英語環境で育て、週末に日本語塾や日本語教室に通わせる。費用を抑えながら多言語環境をつくる現実的な折衷案として定着している。
判断のポイント
滞在期間の見込みが重要な変数になる。2〜3年の赴任なら日本人学校かインターナショナルスクールで日本の教育カリキュラムを継続する選択が多い。一方、長期移住や永住を視野に入れるなら現地校でのローカル適応を重視する家庭もある。
学校選びに「正解」はない。ただ、ホーチミンやハノイのような都市であれば、情報収集と学校見学のハードルは低い。在住日本人コミュニティのFacebookグループや、各学校のオープンデーを活用すると、リアルな声を集めやすい。