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ホーチミンの浸水問題——雨のたびに道路が川になる都市の現実と対処法

ホーチミンシティは海抜が低く、大雨のたびに市内の道路が冠水する。バイクが水没するほどの浸水も珍しくない。在住者が知っておくべき浸水エリアと、雨季の移動計画の立て方。

2026-07-05
浸水洪水気候ホーチミン

この記事の日本円換算は、1USD≒157円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

ホーチミンシティのTan Binh区やBinh Thanh区の一部で、強いスコールが1時間続くと膝上まで水が上がる道路がある。バイクのエンジンに水が入って止まり、押して歩く人が列をなす。道路が川になる光景は毎年の雨季の定番だ。

初めて見る外国人は驚くが、現地の人たちは「またか」という表情で淡々と対処している。

なぜ浸水が起きるか

ホーチミンシティは標高がほぼゼロメートルで、下水道・排水インフラが急速な都市化に追いついていない。1980年代以降の人口増加と建設ラッシュで、かつて水を吸収していた沼地・水田が舗装されて排水能力が低下した。

排水インフラの整備は2000年代から続く課題で、一定の改善はあるものの根本的な解決には至っていない。

浸水しやすいエリア

Binh Thanh区、Tan Binh区(一部)、Thu Duc市(旧Binh Duong界隈)の低地は雨季に特に浸水リスクが高い。District 1(中心部)でも一部の路地は冠水しやすい。

Quan 2(現Thu Duc市)のAn Phu・Thao Dien周辺は開発が進んでいるが、大雨時には周辺道路が冠水することがある。

在住者の対処法

  • ルートを変える:大雨後は浸水エリアを迂回するルートを選ぶ。Googleマップが更新されているとは限らないため、地元コミュニティのSNS投稿で状況を確認する
  • バイクは高台に止める:駐車場が水没するリスクがある低地では、バイクを高い場所に移動させる
  • 防水バッグを使う:ノートPCや書類は防水バッグ必須。バイクの前籠は水が入りやすい
  • 住居選びで高さを確認する:新居を探す際に「過去の浸水実績」を近隣の人に聞くのが最も確実

浸水は「ベトナム生活の不便さ」の象徴的な側面だが、住む場所と移動ルートを工夫すれば日常生活への影響は最小化できる。毎日浸水に困っている在住者は少数で、多くは「注意して動けば問題ない」という状態になっている。

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