英語・日本語・韓国語——ベトナム人の外国語学習への強い意欲の理由
ベトナムでは「英語ができる=将来が開ける」という認識が強く、外国語学習への投資が盛んだ。日本語・韓国語の需要も高く、外国人が「先生」として求められる背景を探る。
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「英語学習に月いくら使っていますか?」——ベトナムの中産階級の家庭に聞くと、子どもの英語教育費として月200,000〜1,000,000VND(約$8〜40)以上使っているケースは珍しくない。
これは「教育投資」という以上に、「社会的上昇のための合理的な計算」だ。
英語が「格差を超える道」という認識
外資系企業でのベトナム人の英語話者と非英語話者の給与差は、しばしば2〜3倍以上に達するとも言われる(企業・業種・役職によって異なる)。
「英語さえできれば」という発想が広く共有されており、子どもへの英語教育投資は家庭の経済力の見せ所のひとつになっている。
日本語の需要
ベトナムは日本語学習者数でアジア上位(推定。国際交流基金の調査より)に位置している。
理由は明確だ——日本企業がベトナムに多く進出しており、日本語ができれば日系企業でのキャリアが開ける。製造業の現場管理・通訳・商社・IT——日本語スキルが「稼ぐ道具」として機能している。
技能実習・特定技能で日本に行くことを目指す若者も、日本語学習の大きな層を形成している。
韓国語の人気
K-POP・韓国ドラマの影響で、韓国語への関心も高い。「好きなアーティストの曲を理解したい」という文化的動機から始まった韓国語学習が、「韓国企業就職」という実用的な方向に発展するケースもある。
ベトナムには韓国系企業(サムスン・LGなど)の生産拠点があり、韓国語人材の需要は実際に存在する。
外国人が「先生」として歓迎される背景
英語ネイティブ(またはそれに準じる)外国人が英語教師として求められるのは、「本物の英語を学びたい」という需要だ。
日本人が日本語教師として働くケースも多く、「日本語を日本人から学べる」という価値は、個人家庭教師からNGO・語学学校まで幅広く需要がある。
資格・経験に応じて時給300,000〜700,000VND(約$12〜28)程度が目安とされることが多い(条件・雇用形態によって変動)。
「言語は武器」という文化
「外国語を学ぶ=武器を手に入れる」という感覚が、ベトナム人の語学への熱量を生んでいる。
この学習意欲は「教えがいのある生徒を持てる」として、外国人教師から評価されることが多い。