ホイアンの外国人コミュニティ:世界遺産の街で暮らす在住者の実態
ユネスコ世界遺産の古都ホイアン。観光地化で変わる街と、ここに長期滞在・移住する外国人の生活実態。家賃・物価・コミュニティ情報を解説。
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ホイアンは「完成された街」という印象を持つ場所だ。15〜17世紀の東西交易で栄えた港町の街並みが残り、日本人が建てた「来遠橋(日本橋)」が観光の象徴として今もある。ユネスコ世界遺産に登録され、年間数百万人の観光客が訪れる。
この美しい古都に、観光客として来て「住みたい」と思い移住した外国人が多い。
観光地化の二面性
旧市街(Ancient Town)は夜になると提灯が灯り、雰囲気は抜群だ。しかし土産物屋・レストラン・マッサージ店が立ち並ぶ観光地としての側面も強い。「本物のホイアンはここではない」と旧市街の外に移る人もいる。
観光客向け価格と現地価格の差は大きく、旧市街のカフェでコーヒー1杯が$3〜$5、旧市街から10分離れると$0.5〜$1で同じものが飲める。
在住外国人の生活
長期在住の外国人はアン・バン・ビーチ(An Bàng Beach)周辺やカムナム島(Cẩm Nam)エリアに多く住む。旧市街からバイクで5〜15分の距離で、観光喧騒から少し離れた静かな環境だ。
家賃は$300〜$600/月程度で、ダナン(車で約30分)より安い。ビーチが近く気候は中部ベトナム特有の温暖さで、「住み心地が良い」と語る在住者が多い。
日本との縁
江戸時代、ホイアンには「日本人町」が存在した。鎖国後に日本人の往来は途絶えたが、「来遠橋(日本橋)」はその歴史の象徴として今に残る。日本人観光客が特に多い理由の一つには、この歴史的つながりへの関心もある。
現在のホイアンには日本語を話せるガイドや日系飲食店も存在し、日本人が「来やすい」環境が整っている。
デジタルノマドとしてのホイアン
スペシャルティカフェが増えており、Wi-Fi環境も整っている。ダナン国際空港から約30分という立地で、移動の利便性も問題ない。「バリより安くて、バンコクより小さくて、でも十分に生活できる」という評価でデジタルノマドコミュニティでの認知が高まっている。
ただし選択肢(飲食・エンターテインメント・ネットワーキング)の多様性ではホーチミン・ハノイに及ばない。「静かに集中して仕事をしたい」人向けの場所だ。