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ホイアンかハノイか——外国人が地方都市に住む選択

ハノイ・ホーチミンに集中しがちなベトナム移住。ホイアンをはじめとする地方都市に住む外国人が増えている現実と、その選択の実際を整理する。

2026-04-28
ベトナムホイアンハノイ移住地方都市

この記事の日本円換算は、10,000VND≒95円で計算しています(2026年4月時点)。

ベトナムに移住した日本人の大半はホーチミン市かハノイに住む。ただ近年、ホイアン・ダナン・ニャチャン・ダラットといった地方都市を選ぶ外国人が着実に増えている。その理由と現実を見ておきたい。

ホイアンという選択

ホイアン(Hội An)はクアンナム省にある古都で、ユネスコ世界文化遺産の旧市街を持つ。人口は約16万人(2024年時点の推定)。観光業が主要産業で、外国人居住者コミュニティが比較的発達している。

家賃水準はホーチミン1区・ハノイ西湖(タイホ)エリアと比べると明確に安い。

1LDK相当2LDK相当
ホーチミン市1区1,500〜3,000万VND/月(約142,500〜285,000円)2,500〜5,000万VND/月(約237,500〜475,000円)
ハノイ西湖1,200〜2,500万VND/月(約114,000〜237,500円)2,000〜4,000万VND/月(約190,000〜380,000円)
ホイアン600〜1,500万VND/月(約57,000〜142,500円)1,000〜2,000万VND/月(約95,000〜190,000円)

ホイアンの住居は旧市街から離れた農村・海岸エリアにコテージ型・ヴィラ型が多い。プール付きの1戸建てを月100〜150万円台で借りられるケースがある。大都市では予算的に難しいライフスタイルだ。

ホイアン居住のデメリット

利便性は大都市と比べると落ちる。

医療: 高度な医療はダナン(車で約1時間)まで出る必要がある。ホイアン市内にある外国人向けクリニックは限られており、日本語対応はほぼない。緊急時の搬送ルートを事前に確認しておく必要がある。

仕事: リモートワーク前提でないと就労のオプションが限られる。観光業・英語教育・フリーランス系が主な選択肢になる。日系企業の拠点はほぼなく、現地採用ポジションも少ない。

日本食材: ホーチミン・ハノイにある日系スーパーは存在しない。日本食材はダナンの特定スーパーかオンライン注文になる。醤油・みりん・だし系は揃うが、品揃えは限定的だ。

移動: 都市間移動はバス・電車(硬座/軟座)が主で、ハノイ〜ホイアン間は列車で約14〜17時間かかる。飛行機を使えばダナン経由で約2時間だが、コスト増になる。

ハノイを選ぶ場合

ハノイはビジネス機能・日系コミュニティ・医療水準・国際学校の選択肢という点でホーチミンと並ぶ。ホーチミンより気温が低く(冬は10度台まで下がる)、四季のある気候を好む人に向いている。

日本人が集まるエリアは主に西湖(タイホ)周辺ミーディン(Mỹ Đình)エリアだ。西湖周辺は日本人学校(ハノイ日本人学校)に近く、子どもを持つ家族に人気がある。

家賃は上記の通りホーチミンより若干安い傾向があるが、エリアや物件タイプによって差がある。

どちらを選ぶかの判断軸

状況向いている選択
現地企業・日系企業で働くハノイ / ホーチミン
リモートワーク・フリーランスホイアン / ダナン / ダラット
子どもの教育(日本語・国際)ハノイ / ホーチミン
家賃を抑えて生活の質を上げたいホイアン / ニャチャン
医療に不安がある・高齢ハノイ / ホーチミン

地方都市居住は、リモートワーク・フリーランス・年金生活者にとっては合理的な選択肢になりうる。ただし「便利さと引き換えに生活費を下げる」という取引であることを理解したうえで選ぶかどうかを判断したい。

ダナンはホイアンより都市機能が高く(国際空港・総合病院あり)、ホイアンまでのアクセスも良いため、利便性と生活コストのバランスを取る中間的な選択肢として検討する価値がある。

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