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フエの旧王都文化——ベトナム最後の皇帝の都と現代の生活

フエはグエン朝最後の首都で、宮廷料理・伝統的な歌謡・古い街並みが残る都市。ホーチミンともハノイとも異なる「中部ベトナム文化」の核心に触れる在住者の視点。

2026-07-19
フエ歴史文化中部ベトナム

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フエ(Huế)は、ホーチミンの活気でもハノイの知的な静けさでもない、独自の「旧都の品格」がある都市だ。1802〜1945年までグエン朝の首都として機能し、皇帝が暮らした宮廷遺跡が今も街の中心に残っている。

ベトナムを3都市だけで理解しようとするなら、フエを抜かすとベトナムの深みを見落とす。

世界遺産の宮廷遺跡

フエの旧市街(City Citadel)はユネスコ世界遺産(1993年認定)。中国の紫禁城にインスパイアされた王宮の設計は壮大で、ベトナム戦争(特に1968年のテト攻勢)で損傷を受けながらも修復が続いている。

入場料は200,000VND(約12USD)程度。早朝に行くと観光客が少なく、静かな光の中で遺構を歩ける。

フエの宮廷料理

フエ料理は繊細さで知られる。小皿に盛られた様々な料理を少量ずつ楽しむスタイルは宮廷での食事文化の名残だ。

代表的なフエ料理:

  • Bún bò Huế(ブン・ボー・フエ):牛肉と豚足の骨からとったスープ。ホーチミンのフォーより辛くコクがある
  • Bánh khoái:小さなパリパリのパンケーキに具をのせたもの。南部のバインセオの小型版

Nhã nhạc(雅楽)

グエン朝の宮廷音楽「Nhã nhạc(ニャー・ニャック)」はユネスコ無形文化遺産(2003年認定)。現在もフエで演奏が続いており、王宮内や専用ホールでの公演が行われている。

ベトナム在住者にとってのフエ

ホーチミンやハノイに住む在住者がフエへ週末旅行するケースは多い。飛行機で1時間弱、またはハノイから電車で数時間で行ける距離だ。

「物価がホーチミンより安く、渋滞がなく、空気が違う」という評価が多い。フエで数日過ごすと、ベトナムの「現代だけではない側面」に触れられる。長期在住者がベトナムを好きな理由の一つが、この層の厚さだ。

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