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ベトナムにペットを連れていく手続きと費用の全体像

犬・猫をベトナムに連れて渡航するための検疫手続き、必要書類、輸送費用、現地の動物病院事情をまとめた実務ガイド。

2026-05-17
ベトナムペット引っ越し検疫動物病院

この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(USD)の金額を基準にしてください。

ベトナムへの赴任が決まったとき、最初に頭をよぎるのは住居でも学校でもなく「うちの犬、連れていけるのか」という問いだった——という駐在員は少なくない。

結論から言えば、連れていける。ただし手続きは日本の出国側とベトナムの入国側の両方で必要で、最低でも3ヶ月前から準備を始める必要がある。

日本側の手続き(出国前)

日本から動物を輸出する際は、農林水産省(動物検疫所)の輸出検疫が必要だ。

マイクロチップの装着。 ISO 11784/11785規格のものを埋め込む。すでに装着済みならスキップ。

狂犬病ワクチン接種。 2回の接種が必要で、1回目と2回目の間隔は30日以上。2回目の接種後に血液検査(抗体検査)を行い、抗体価が0.5 IU/ml以上であることを確認する。

抗体検査後の待機期間。 採血日から180日間の待機が必要。この180日ルールが最大のボトルネックで、赴任が決まってから慌てて始めると間に合わない。

輸出前検査。 出発の7日以内に動物検疫所で輸出前検査を受け、輸出検疫証明書を取得する。

ベトナム側の手続き(入国時)

ベトナムの動物検疫はDepartment of Animal Health(動物保健局)が管轄する。

輸入許可証。 事前にベトナム側で輸入許可証(Import Permit)を取得する必要がある。通常、現地のペットリロケーション業者が代行する。

到着時の検疫検査。 空港の検疫所で書類確認と健康チェックが行われる。不備がなければ即日リリースが一般的だが、書類に問題がある場合は隔離されることもある。

費用の目安

ペットのサイズ、輸送方法(機内持ち込み・貨物室・専用便)によって大きく変わるが、日本からベトナムまでの一般的な費用感は以下のとおり。

項目費用(目安)
マイクロチップ装着3,000〜5,000円
狂犬病ワクチン(2回)5,000〜10,000円
抗体検査13,000〜15,000円
輸出検疫証明書無料(動物検疫所)
航空輸送費(中型犬)$300〜800(約46,500〜124,000円)
ベトナム側輸入許可・手続き$100〜300(約15,500〜46,500円)
専門リロケーション業者利用$1,500〜3,000(約232,500〜465,000円)

自力で手続きする場合は合計10〜20万円程度、専門業者に一括委託すると30〜50万円程度が相場だ。

現地の動物病院事情

ホーチミンとハノイには外国人が利用する動物病院がいくつかある。

ホーチミンではSaigon Pet Clinic(7区)やAnimal Doctors International(2区・タオディエン地区)が英語対応で評判が良い。ハノイではHanoi Pet Hospital(バーディン区)が外国人利用者が多い。

ベトナムの一般的なローカル動物病院は設備が限られることがあるため、大型犬の手術が必要な場合などは設備の整った病院を事前にリストアップしておくと安心だ。

ベトナム特有の注意点

ベトナムでは犬食文化が一部地域に残っている。特にハノイ周辺の農村部では見かけることがある。ホーチミンやハノイの都市部では減少傾向にあるが、小型犬を屋外で放し飼いにするのは避けた方が無難だ。

また、ベトナムの道路はバイクが多く、犬の散歩は歩道が整備されたエリア(タオディエン、ミーディン等の開発地区)に限定されることが多い。

ペットフードは輸入品がスーパー(Aeon、Winmart等)で手に入る。Royal Canin、Hill's等のブランドは現地でも流通しており、日本と同等の品揃えとは言えないが、主要な製品は入手可能だ。


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