ベトナムのSIMカード・インターネット事情——月500円で50GBの世界
ベトナムのモバイル通信キャリア3社の比較、SIMカード購入方法、自宅Wi-Fi契約、VPN事情をまとめた在住者向けガイド。
この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(USD)の金額を基準にしてください。
ベトナムに着いて最初に驚くのは、通信費の安さだ。月77,000VND(約$3.2、約500円)で50GBのデータ通信が使える。日本の格安SIMでも月1,000円以上かかることを考えると、桁が1つ違う。
安さの背景には、3大キャリアの激しい価格競争と、政府主導のデジタル化推進がある。
3大キャリアの選び方
ベトナムのモバイル市場は3社が支配している。
Viettel(ヴィッテル)。 最大手。軍が母体の国営企業で、カバレッジが最も広い。地方や山間部でもつながる。在住外国人の多くが第一候補にする理由はこのエリアカバレッジだ。
Mobifone(モビフォン)。 第2位。都市部ではViettelとほぼ同等の品質。データプランがやや安い傾向がある。
Vinaphone(ヴィナフォン)。 第3位。VNPT(国営郵電公社)の子会社。ホーチミンではViettelと並ぶカバレッジを持つが、地方ではやや弱い。
SIMカードの購入方法
空港での購入が最も簡単。 タンソンニャット空港(ホーチミン)、ノイバイ空港(ハノイ)の到着ロビーに各キャリアのブースがある。パスポートを見せるだけで即購入可能。
価格はツーリストSIM(7日〜30日)で100,000〜200,000VND(約$4〜8、約620〜1,240円)。データ無制限や通話付きのプランもある。
長期在住者はローカルSIMがお得。 街中のキャリアショップや代理店でパスポート提示で購入する。月額プランの例としては、Viettelの「ST90」が月90,000VND(約$3.7、約575円)で60GB + 通話無料。Mobifoneの「C90N」が月90,000VND(約$3.7、約575円)で4GB/日 + SNS使い放題。
自宅のインターネット回線
在住者は自宅に光回線(FTTH)を引くのが一般的だ。
| キャリア | 速度 | 月額(目安) |
|---|---|---|
| Viettel | 100Mbps | 200,000VND(約$8.3、約1,290円) |
| FPT Telecom | 100Mbps | 180,000〜220,000VND(約$7.5〜9.2、約1,160〜1,430円) |
| VNPT | 100Mbps | 190,000〜230,000VND(約$7.9〜9.6、約1,225〜1,490円) |
100Mbpsの光回線が月1,200〜1,500円程度。東京で同等の回線を引くと月4,000〜5,000円なので、3分の1以下だ。
ただし、マンション(アパートメント)によっては指定のプロバイダしか選べないケースがある。入居前にオーナーや管理会社に確認した方がいい。
VPN事情
ベトナムでは一部のウェブサイトやSNSにアクセス制限がかかることがある。Facebookは使えるが、一部の政治的なコンテンツがブロックされることがある。
在住日本人の多くはVPNを利用している。ExpressVPN、NordVPN、Surfsharkなどの有料VPNサービスが主流で、月$3〜12(約465〜1,860円)。日本のNetflixやHuluを視聴する目的でもVPNが必要だ。
VPNの利用自体はグレーゾーンだが、取り締まりの対象になったケースは外国人に関しては報告されていない。ただし今後の法改正の可能性はあるので、現地の最新情報を確認することを勧める。
カフェのWi-Fi環境
ベトナムのカフェ文化はWi-Fi文化でもある。ホーチミンやハノイのカフェの大半がフリーWi-Fiを提供しており、ノマドワーカーにとっては天国に近い。The Coffee House、Highlands Coffeeなどのチェーン店は安定した速度(20〜50Mbps)を出す。
パスワードはレシートに印刷されているか、店員に聞けば教えてもらえる。一部の人気カフェでは時間制限(2時間まで等)を設けている場合もある。
通信インフラに関しては、ベトナムは東南アジアでもトップクラスの環境が整っている。「途上国だから遅い」という先入観は、少なくともホーチミンとハノイの都市部では完全に的外れだ。
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