ベトナムのSIMカード・携帯プラン比較——月額300円から使える通信環境
ベトナムの携帯キャリア3社(Viettel・Mobifone・Vinaphone)のプラン比較。旅行者向けツーリストSIMから、在住者向け月額プランまで、用途別に最適な選び方を解説。
この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(USD)の金額を基準にしてください。
ベトナムの携帯通信費は、月20,000VND(約120円)から使える。日本の月額3,000〜5,000円が当たり前の感覚で来ると、桁を間違えたかと思う。
ただし「安い=何でもいい」ではない。キャリアによって4G/5Gの圏外エリアが違い、データ容量の設計も異なる。在住者と旅行者では選ぶべきプランが全く違う。
キャリア3社の特徴
| キャリア | シェア | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|
| Viettel | 約50% | 圏外エリア最少、地方部でも安定 | 店舗混雑、英語対応△ |
| Mobifone | 約20% | データプランのコスパが良い | 地方で圏外になるエリアあり |
| Vinaphone | 約18% | 外国人向け対応に慣れている | 回線速度がやや不安定 |
在住者にはViettelが安牌だ。ベトナム全土で電波が入る安定性は、地方出張が多い駐在員にとって大きい。
在住者向け月額プラン
Viettelの月額プランを例に取ると:
| プラン名 | 月額 | データ容量 | 通話 |
|---|---|---|---|
| ST90 | 90,000VND(約540円) | 6GB/日(180GB/月) | 無料通話なし |
| ST120 | 120,000VND(約720円) | 8GB/日(240GB/月) | Viettel同士通話無料 |
| ST150 | 150,000VND(約900円) | 10GB/日(300GB/月) | 全キャリア50分無料 |
月1,000円以下で1日6GB以上使える計算になる。動画視聴やテザリングを頻繁に使っても、日本では考えられないコストで収まる。
ツーリストSIM(短期滞在向け)
空港到着ロビーにViettel・Mobifone・Vinaphoneのカウンターがある。パスポート提示で購入可能。
7日間プラン: 100,000〜150,000VND(約600〜900円)でデータ無制限(速度制限あり) 30日間プラン: 200,000〜300,000VND(約1,200〜1,800円)でデータ10〜30GB
eSIM対応端末なら、渡航前にViettelの公式アプリからeSIMを購入して到着時に即開通させることもできる。
実名登録の義務化
2024年以降、ベトナムの全SIMカードはパスポートによる実名登録が義務化されている。未登録のSIMは利用停止される。空港のキャリアカウンターで購入すればその場で登録してくれるが、街中の雑貨店で買ったSIMは登録が不完全なことがある。
在住者はキャリアショップで正規契約することを推奨する。月額プランの変更やデータチャージもアプリで簡単にできる。
Wi-Fi環境との使い分け
ホーチミン・ハノイのカフェはほぼ全店Wi-Fiを提供している。速度も10〜30Mbpsと実用レベル。自宅にFPTやVNPTの光回線を引けば月200,000〜300,000VND(約1,200〜1,800円)で50〜100Mbpsが使える。
モバイルSIMは外出時のバックアップとして使い、自宅・カフェはWi-Fiで済ませるのがベトナム在住者のコスト最適解だ。