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課外授業は当たり前——ベトナムの塾文化(Gia Sư)と教育熱の実態

ベトナムでは「Gia sư(ジア・スー)」と呼ばれる家庭教師・個別指導が一般家庭にも広く普及している。大学受験競争・英語教育熱・中産階級の台頭が生み出す、ベトナムの教育文化を探る。

2026-06-03
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「学校が終わったら塾に行く」——これは日本の子どもの話だけでなく、ベトナムの子どもの話でもある。

ベトナムでは「Gia sư(ジア・スー)」と呼ばれる家庭教師・補習サービスが非常に普及している。学校の授業だけでは足りない、という前提が広く共有されている社会だ。

ベトナムの教育競争

ベトナムの高等教育機会は、日本と比べて「難関大学への入学難易度が高い」構造がある。全国規模の大学入試(大学入学国家試験)の結果で進路がほぼ決まるため、準備は小学校・中学校から始まる。

ハノイ国立大学・ホーチミン市国立大学などトップ大学への競争は激しく、中産階級の家庭は「子どもの教育にお金を使う」ことを優先する傾向がある(在住者・教育関係者の観察より)。

英語教育熱

英語へのニーズが高まっており、英語専門の学習塾・家庭教師が都市部で急増している。

「英語ができれば外資系企業に就職できる」「給与が上がる」という実利的な動機が、英語学習市場を支えている。英語と日本語の両方ができる人材は、日系企業への就職で特に需要がある。

「英語教師(ネイティブ)の需要が高い」ことは、外国人のベトナムでの就労機会として機能している。

家庭教師の料金相場

個人家庭教師(Gia sư)の料金は、科目・教師の資格・エリアによって大きく異なるが、1時間あたり100,000〜400,000VND(約$4〜16)程度の範囲が目安とされることが多い(ハノイ・ホーチミン中心部の参考値。変動あり)。

外国人のネイティブ英語教師は、現地教師の数倍の料金設定になることが一般的だ。

「教育=階層上昇のツール」という共通認識

ドイモイ(Đổi Mới)政策以降の経済成長で生まれた中産階級は、「自分の子どもは自分より上の階層に」という強い意志を持つ傾向がある。

この意志が教育への投資を支え、塾・家庭教師・英語スクールの市場を作っている。「教育格差」と「経済格差」が連動する構造はベトナムでも進行中だ。

日本人家庭の選択肢

子ども連れでベトナムに赴任した場合、インターナショナルスクールは高い(年間$8,000〜20,000以上が目安、学校によって変動)が、現地の日本語・英語補習塾を活用する選択肢もある。

ベトナムの教育熱の中に放り込まれた子どもたちが、「学ぶことへのモチベーション」を周囲から自然に吸収する——というケースも報告されている。

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