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TikTokがベトナムを変えている——若者の情報源・仕事・結婚観の変化

ベトナムはTikTok利用者が東南アジアでも有数の国だ。ショートビデオが若者の情報収集・消費判断・職業観・恋愛観に与えている影響を探る。

2026-06-11
TikTokSNS若者文化デジタルZ世代

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ハノイの路上カフェに座るベトナムの大学生が、スマートフォンのTikTokを縦スクロールし続けている。ニュース・料理レシピ・美容・音楽・政治——すべてが15〜60秒のショートビデオに詰まっている。

ベトナムのTikTok利用者は数千万人規模とされており(推定、報告機関によって異なる)、東南アジアの中でも特に利用率が高い国のひとつだ。

情報源としてのTikTok

ベトナムの若者の間では、ニュースや生活情報をTikTokで得ることが一般的になっている。「飲食店レビュー」「旅行先レポート」「新商品紹介」「健康情報」——すべてがショートビデオ形式で流通する。

「テレビや新聞よりTikTokで知った」という話は珍しくない。ただし情報の正確性の検証が難しいという問題もあり、デマ・誤情報の拡散も課題になっている。

TikTokが生む職業

TikTokクリエイター・インフルエンサーがベトナムでも職業として成立しつつある。数十万〜数百万フォロワーを持つクリエイターは、企業案件・ライブコマース(TikTok Shopを通じた動画内販売)で収入を得ている。

若者の間では「YouTuberより手軽に始められる」という感覚でTikTokを始め、そのままインフルエンサー化するケースがある。

消費への影響

TikTok Shopを通じたライブコマースが急成長しており、食品・化粧品・ファッション・電子機器が動画越しに売れるようになった。

日本人在住者の間でも「TikTokで見て試してみた」という消費行動は珍しくない。ベトナム語がわからなくても、映像で伝わる部分は多い。

規制との関係

ベトナム政府はSNS・インターネットコンテンツを規制する仕組みを持っている(サイバーセキュリティ法等)。TikTokを含む海外プラットフォームは、ベトナムでのコンテンツ規制に対応することを求められており、政治的に敏感なコンテンツは削除・制限されることがある。

「自由に発信できる場所」と「規制される場所」の境界は、日常の中では意識されにくいが、実際には機能している。

日本と比べた速さ

「ベトナムはデジタル化が日本より遅い」というイメージがあるかもしれないが、スマートフォンとSNSの浸透という点では、特に若い世代では日本より速い面もある。

インフラを飛び越えて「最初からモバイル」で育った世代の適応力は、この国の変化の速さを作る原動力だ。

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