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ベトナムコーヒーの奥深さ——Cà Phê Trứng(卵コーヒー)からロブスタの謎まで

ベトナムはブラジルに次ぐコーヒー生産国で、ロブスタ種が主力。ハノイ名物の卵コーヒー、濃縮缶コーヒー、カフェの文化まで、ベトナムコーヒーの多様な世界を在住者目線で解説。

2026-07-07
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ベトナムのコーヒーは、スターバックスのラテと全く別のものだ。アルミのフィルター(Phin)でゆっくりドリップする真っ黒な濃縮液を、練乳の上に落とす。これがCà Phê Sữa(カフェ・スア)だ。甘くて苦くて濃い。

日本人が「ちょっと甘すぎる」と最初に感じても、1週間後には病みつきになっているのがベトナムコーヒーだ。

ロブスタ種とは何か

ベトナムのコーヒーはほとんどがロブスタ(Coffea canephora)種だ。アラビカ種に比べてカフェイン含有量が高く、苦味が強く、フルーティーな香りは少ない。

日本や欧米のスペシャルティコーヒーはアラビカ中心で、ロブスタは「安価なブレンド用」と扱われがちだ。しかしベトナムの伝統的な淹れ方(練乳と合わせる)はロブスタの苦味とよく合い、独自の完成形を持っている。

ハノイ名物:Cà Phê Trứng(卵コーヒー)

ハノイ発祥の卵コーヒーは、卵黄・砂糖・練乳を泡立てたクリームをコーヒーの上に乗せたものだ。ティラミスのような甘さとコーヒーの苦味が層を成している。ハノイ旧市街の小さな路地裏カフェが発祥で、観光客にも在住者にも人気がある。

値段は25,000〜50,000VND(約1.5〜3USD)程度。

カフェの種類と使い方

ベトナムのカフェは機能が多様だ。

  • 路上カフェ(Cà Phê Cóc):プラスチックの小さな椅子に座り、5,000〜15,000VND(約30〜90円相当)で飲む。在住者の朝の定番
  • チェーン系カフェ(Highlands Coffee、The Coffee House):エアコン完備。作業・打ち合わせに使える。30,000〜60,000VND程度
  • スペシャルティカフェ(Phúc Long、Parse等):近年増えているアラビカ系スペシャルティコーヒー専門店

「カフェで長居してもOK」という文化が根付いており、ラップトップを開いて仕事するデジタルノマドの姿も珍しくない。ベトナムのWiFiは多くのカフェで快適に使えるレベルが普及している。

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