ベトナムの結婚式に呼ばれたら封筒にいくら入れるか——ご祝儀の相場と暗黙のルール
ベトナムの結婚式のご祝儀(tiền mừng)は現金を封筒に入れて渡す。相場は関係性で変わり、偶数が好まれ、白い封筒はNG。在越日本人が知るべきマナーを解説。
この記事の日本円換算は、1USD≒155円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(USD)の金額を基準にしてください。
ベトナムで働いていると、結婚式の招待を受ける機会が増える。同僚、取引先、友人の友人——人間関係が広がるほど招待状が増える。10〜11月のウェディングシーズンには月に3〜4回というケースもある。
ご祝儀(tiền mừng、ティエンムン)は現金を封筒に入れて渡す。日本と似ているが、ルールの細部が異なる。
ご祝儀の相場
| 関係性 | 相場(VND) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 会社の同僚 | 300,000〜500,000 | 約$12〜$20 |
| 友人 | 500,000〜1,000,000 | 約$20〜$40 |
| 親しい友人 | 1,000,000〜2,000,000 | 約$40〜$80 |
| 上司・恩人 | 1,000,000〜3,000,000 | 約$40〜$120 |
ホーチミンやハノイの都市部はやや高めで、地方は低め。外国人(日本人)は「少し多め」に入れる傾向がある。VND 500,000(約$20)が最低ラインの感覚だ。
封筒のルール
赤い封筒を使う: 白い封筒は葬儀用。間違えると非常に失礼になる。結婚式場の受付に用意されていることもあるが、事前に文房具店で赤い封筒を買っておくのが安全だ。
偶数が好まれる: VND 500,000やVND 1,000,000など切りの良い偶数。VND 300,000は例外的にOKとされるが、VND 700,000は避ける傾向がある。
新札が望ましい: 銀行で新札に両替しておく。しわくちゃの紙幣は印象が良くない。
結婚式の流れ
ベトナムの結婚式は大きく分けて2部構成。自宅での「Lễ ăn hỏi(婚約式)」と、レストランやホテルでの「Tiệc cưới(披露宴)」。外国人が招待されるのは通常、披露宴のみ。
披露宴は大規模なものが多く、300〜500人招待するのが普通。日本の結婚式の3〜5倍の規模だ。テーブルが割り当てられ、前菜からメインまで8〜10皿のコース料理が出る。
開始時間は招待状に書いてあるが、30分〜1時間遅れて始まることが珍しくない。定時に到着する日本人が最初にテーブルに座っている——よくある光景だ。
在越日本人の対応
部下やスタッフの結婚式に招待された場合、出席するのが望ましい。上司が来ることはベトナムでは大きな意味を持ち、職場の人間関係に好影響を与える。
月に複数回の結婚式が重なるウェディングシーズンは、ご祝儀の出費がかさむ。VND 500,000×4回=VND 2,000,000(約$80)。駐在員の生活費としては大きくないが、現地採用の日本人にとっては無視できない金額だ。
結婚式は参加するだけで十分。スピーチを求められることはまずない。笑顔で「Chúc mừng!(おめでとう!)」と言って封筒を渡せば、それだけで好印象だ。