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移住・赴任

オーストラリア移住・赴任前の手続き一覧——TFN・Medicare・銀行口座、到着後にやること全部まとめた

オーストラリア移住・赴任時の手続きを時系列で整理。TFN申請・Medicare対応・銀行口座開設・在留届まで、到着前から生活セットアップまでのチェックリスト付き。

2026-04-05
移住赴任TFNMedicare銀行口座在留届チェックリスト

この記事の日本円換算は、1AUD≒97円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AUD)の金額を基準にしてください。

「何から手をつければいいかわからない」——オーストラリアへの移住・赴任を前にして、これが一番のストレスになる。

この記事では、出国前から生活セットアップ完了まで、時系列でやることを全部まとめた。TFN(Tax File Number)・Medicare・銀行口座・在留届、どれも「知らなかった」では済まないものばかり。


出国前——日本側の手続き

転出届

住民票を抜く手続き。市区町村の役所に「転出届」を提出する。出国前14日以内〜出国後から手続き可能。これをしないと住民税が課税され続ける可能性がある。

住民税の「1月1日ルール」

住民税は1月1日時点の住所地で課税される仕組み。例えば2025年12月に出国しても、2025年1月1日に日本に住所があれば、2026年分(2025年分所得への課税)の住民税は日本で発生する。1月2日以降に転出届を出すと翌年の課税を回避できる。出国タイミングによって影響が変わるため、事前に確認を。

国民年金——任意加入制度

海外在住中は国民年金の納付義務がなくなる(第2号被保険者の場合を除く)。ただし将来の年金額に影響するため、任意継続加入という選択肢がある。海外居住中も保険料を払い続けることで受給資格を維持できる。老後の計画次第で判断を。

健康保険の脱退・切り替え

会社員の場合、退職と同時に会社の健保が終了する。その後は「任意継続被保険者制度」(退職後2年間、全額自己負担で継続)か、国民健康保険への加入か、脱退するかを選ぶ。海外移住の場合、オーストラリア側で民間健康保険に加入するケースがほとんどなので、日本の保険は脱退する人が多い。

銀行・証券口座の整理

日本の銀行口座は海外移住後も保有できるが、金融機関によっては「非居住者」扱いへの切り替えや口座解約を求めるところもある。メインバンクには必ず事前に確認を。証券口座(特定口座)は原則として非居住者は売却のみ可能になるケースが多い。


ビザ——渡航前に取得するもの

オーストラリアへの入国にはビザが必要。主な就労・居住ビザの種類:

ビザ種別概要
482(TSS)雇用主スポンサー型・2〜4年の一時就労
186(ENS)雇用主スポンサー型・永住ビザ
189 / 190 / 491ポイントテスト型・独立/州推薦永住ビザ
417(WHV)ワーキングホリデー・18〜35歳(日本人)
500(学生)フルタイム就学ビザ

詳細は オーストラリアのビザガイド を参照。


到着後チェックリスト——1ヶ月以内

✅ TFN(Tax File Number)申請

TFNはオーストラリア版マイナンバー。就労・銀行口座・税務申告に必要で、ほぼすべての行政手続きと紐づく。

  • 申請先: ATO(Australian Taxation Office)公式サイト(ato.gov.au)でオンライン申請
  • 所要時間: 申請後28日程度でレターで届く
  • 重要: TFN未登録の状態で給与を受け取ると、源泉徴収税率が最高**46.5%**になる。雇用開始前に申請を済ませておくのが理想

申請に必要なもの:パスポート・ビザ情報・現地の住所

✅ Medicare——日本人は原則対象外

Medicareはオーストラリアの公的医療保険制度。市民・永住者が主な対象で、日本人は原則対象外

ただし例外として、日本とオーストラリアの間には「社会保障協定」が2009年に発効しており、年金分野での相互適用がある。医療(Medicare)に関しては協定の対象ではないため、基本的に日本人はMedicareを利用できない。

就労ビザで就労し、永住権を取得した段階でMedicareへの加入資格が生まれる。

民間健康保険への加入が必須(詳しくはオーストラリアの医療・保険ガイド参照)

✅ 民間健康保険の加入

ビザ種別によって加入すべき保険が変わる:

ビザ種別対応保険
学生ビザ(500)OSHC(Overseas Student Health Cover)義務
就労ビザ(482等)OVHC(Overseas Visitors Health Cover)推奨
永住権保持者Medicare加入可・民間PHI(Private Health Insurance)任意

✅ 銀行口座開設

4大銀行(Commonwealth / NAB / ANZ / Westpac)のうちどれかで口座を開設する。CommbankやNABは入国前にオンラインで仮申請できるため、到着当日から口座が使える状態に近づけておくと便利。

詳しくはオーストラリアの銀行口座開設ガイド参照。

✅ 在留届の提出

海外に3ヶ月以上住む場合、在外公館へ「在留届」を提出する義務がある(旅券法第16条)。オンラインサービス「ORRネット」から申請可能。

管轄の総領事館:

  • シドニー総領事館(NSW / ACT / QLD / SA / WA / TAS)
  • メルボルン総領事館(VIC / NT)
  • ブリスベン総領事館(QLD一部地域)

到着後チェックリスト——生活セットアップ

✅ 住居の確保

シドニー・メルボルン・ブリスベンそれぞれで日本人が集まるエリアがある。エリア別の家賃相場はオーストラリアの住居選びガイドにまとめた。

賃貸では**Bond(敷金: 家賃4週分)の支払いとCondition Report(入居前の状態記録)**の確認が重要。退去時のトラブル防止に直結する。

✅ 運転免許の変換(必要な場合)

各州によって異なるが、多くの場合は日本の免許を現地の州ライセンスに切り替えられる。国際免許は最初の12ヶ月だけ有効。

✅ スーパーアニュエーション(Super)の確認

就労を開始すると雇用主が給与の**11.5%(2024年現在)**を退職積立(Super)に拠出する義務がある。自分でSuperファンドを選択しない場合、雇用主のデフォルトファンドに入れられる。どのファンドに加入するかで将来の手数料が変わるため、早めに確認を。


まとめチェックリスト

出国前(日本側)

  • 転出届の提出(1月2日以降が税務上有利なケースあり)
  • 年金任意加入の要否確認
  • 健康保険の脱退・任意継続の判断
  • 銀行・証券口座の非居住者対応確認
  • ビザ取得(渡航前に必須)
  • 現地銀行のオンライン仮申請(可能なら)

到着後1ヶ月以内

  • TFN申請(ATOオンライン)
  • 民間健康保険加入(OVHC / OSHC)
  • 銀行口座開設・TFN紐付け
  • 在留届提出(ORRネット)
  • 住居確定・Bond支払い・Condition Report確認

生活セットアップ

  • Superファンドの選択
  • 運転免許の変換(必要な場合)
  • インターネット・携帯キャリア契約
  • Medicare確認(永住権保持者のみ)

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