オーストラリアの銀行口座開設——Commonwealth・NAB・ANZ・Westpac、入国前から動くと早い
オーストラリア4大銀行の比較と口座開設手順を解説。TFN紐付けや源泉徴収ルール、PayID・海外送金まで、渡航前から準備できることをまとめた。
この記事の日本円換算は、1AUD≒97円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(AUD)の金額を基準にしてください。
オーストラリアの銀行口座、実は入国前にオンラインで仮申請できる。到着してすぐに窓口へ並ぶ必要はない。
4大銀行(Commonwealth / NAB / ANZ / Westpac)はそれぞれ仕組みが少し違う。手数料・アプリの使いやすさ・日本語サポートの有無を押さえておくと、比較がしやすい。
4大銀行の比較
| 銀行 | 月額手数料 | 入国前仮申請 | アプリ評価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Commonwealth Bank(CommBank) | $0〜$6 | 可能(Everyday Account) | 高い | 最大手。ATM網が最多 |
| NAB | $0〜$10 | 可能(Classic Banking) | 高い | 手数料ゼロプランあり |
| ANZ | $0〜$5 | 可能(Access Advantage) | 標準 | 一部店舗で日本語対応スタッフあり |
| Westpac | $0〜$5 | 可能(Everyday Saver) | 標準 | 窓口数が多い |
月額手数料の免除条件: どの銀行も、一定の月額入金額($2,000前後)や特定口座の保有で手数料が無料になるプランが多い。入金額の条件を満たせるかどうかを確認してから選ぶとよい。
入国前オンライン仮申請——CommBankが使いやすい
Commwealthの「Everyday Account」は、海外からオンラインで申請を始めて、入国後の本人確認で口座を有効化する仕組みが整っている。
仮申請に必要なもの(オンライン):
- パスポート番号
- オーストラリアの住所(到着予定地)
- メールアドレス・電話番号
入国後の口座有効化:
- 最寄りの支店に行き、パスポート・ビザ情報で本人確認
- その場でデビットカードを受け取れるケースもある
TFNの紐付けと税務上の扱い
口座開設後、なるべく早くTFN(Tax File Number)を銀行に登録する。
TFN未登録のまま口座に利子が発生すると、銀行側が最高税率(46.5%)で源泉徴収する。給与振込先の口座でも、TFN未紐付けの状態だと雇用主に高い税率で天引きされるリスクがある。
TFNはATO(ato.gov.au)でオンライン申請し、郵送で28日程度で届く。就労開始前に申請しておくのが理想。
BSB番号と口座番号の仕組み
オーストラリアの銀行送金は、BSB(Bank State Branch)番号6桁 + 口座番号の組み合わせで行う。
- BSB番号: 銀行と支店を特定するコード(例: 062-000)
- 口座番号: 個人の口座番号(6〜9桁)
日本でいう「支店番号+口座番号」に近い概念。給与振込の手続きや送金を受け取る際に、この2つが必要になる。
PayID——番号なしで送金できる仕組み
PayIDは、電話番号かメールアドレスを銀行口座に紐付けて、BSB番号なしで即時送金できる仕組み。
- 登録: ネットバンキングかアプリでPayIDを設定
- 送金: 相手のPayID(電話番号かメールアドレス)を入力するだけ
- 着金: ほぼリアルタイム(NPPネットワーク経由)
友人間の割り勘や、個人間の送金で広く使われている。
日本への海外送金
オーストラリアから日本の口座へ送金する主な方法:
| 方法 | 手数料目安 | 為替レート | 着金速度 |
|---|---|---|---|
| Wise | 低い(0.4〜1%前後) | 中間レートに近い | 1〜2営業日 |
| OFX | 低い(金額が大きいほど有利) | Wiseより若干劣る | 1〜2営業日 |
| 各銀行T/T送金 | AUD 20〜30程度 | 銀行独自レート(不利) | 2〜5営業日 |
まとまった金額(AUD 5,000〜)を送るならOFXが有利になることが多い。少額の頻繁な送金ならWiseの方がコストを抑えやすい。銀行と比べると1回あたり数千円〜数万円の差になることが多く、月1回送金を続けると5年で49万円の差になる計算。
→ 自分の送金額で手数料を試算する(登録不要・無料)
いずれも公式サイトで登録と本人確認が必要。
よくある注意点
複数口座の維持: 4大銀行はどこも複数口座の保有が可能。生活費用・貯蓄用・送金用と分けて管理する人も多い。
非居住者への切り替え: オーストラリアを離れて日本に帰国した場合、銀行に非居住者申告が必要になる。放置すると税務上の問題が起きる可能性がある。
クレジットカード: 口座開設と同時にデビットカードが発行されるが、クレジットカードは信用履歴(クレジットスコア)が必要。オーストラリアでのクレジット履歴がないと、最初は審査が通りにくい。
関連記事
KAIスポット — みんなで作る現地情報
Kaigaijinでは、現地に住む日本人が実際に使っているスポット(レストラン・クリニック・美容室・不動産など)を国別に集めています。
「このクリニック、今も営業してる」「ここ、日本語対応なくなってた」——そういった一言が、次に来る人の役に立ちます。気づいたことがあれば、ぜひ情報を追加してください。