海外在住者におすすめのクレジットカード——海外手数料・保険・マイル、用途別に選ぶ
海外在住者のクレジットカード選びを解説。海外利用手数料ゼロのカード、旅行保険付きカード、非居住者の継続可否、現地クレカの作り方を用途別に整理します。
現地での支払いは現地のカードが使えればいいが、日本帰国時・日本円での支払い・一時帰国の航空券など、日本のカードが活躍する場面はまだある。持つべきカードを絞り込んでおく。
海外在住者が日本のカードを使う場面
- 日本一時帰国時の交通・宿泊・飲食
- 日本円建てのサブスク(Adobe、各種ツール等)
- Amazon.co.jp での日本向け買い物
- 海外で使える日本発行カードとして(ブランドの問題で現地カードが使えない場合)
逆に言えば、現地生活の9割は現地のカードで事足りる。日本のカードを複数枚持ち続ける必要はないことが多い。
海外手数料に注意
日本発行のクレジットカードで海外(外貨)決済をすると、「海外事務手数料」が上乗せされる。一般的に1.6〜2.2%。これが月数万円の利用で年間数千〜数万円のコストになる。
海外在住者がメインで使うなら、海外手数料ゼロのカードが有利になる。
海外利用手数料が低いまたはないカード
| カード | 海外手数料 | 特徴 |
|---|---|---|
| ソニー銀行 Sony Bank WALLET | 為替コスト0.5%程度(プラチナ以上は無料) | デビットカード。VisaとMasterの選択可 |
| 住信SBIネット銀行 Mastercard | Mastercardレート + 0% | デビットカードタイプ |
| 三井住友カード(Oliveフレキシブルペイ) | 海外手数料2.2%(通常) | ポイント還元で実質を下げる戦略 |
| Revolut(日本版) | 月間制限内は無料 | 月5万円まで手数料ゼロ(無料プラン) |
厳密な手数料は各カードの最新の公式サイトで確認してほしい。
非居住者の日本カードの継続可否
多くのカード会社は継続可能だが、海外転出の申告が必要なケースがある。
注意点:
- 新規申込は非居住者は原則不可(審査基準として日本居住者であることが条件)
- 出国前に必要なカードを作っておくのが基本戦略
- カード更新(有効期限切れ)時に日本の住所が必要になるケースがある
出国後にカードの更新(切り替え)で問題が起きることがある。日本の実家住所を維持しているケースでは比較的スムーズなことが多い。
旅行保険付きカードの選び方
海外在住者が日本一時帰国の前後(日本外での移動)で旅行保険を使いたい場合、「カード付帯の海外旅行保険」が機能するかどうかを確認する必要がある。
利用付帯か自動付帯か: 利用付帯の場合は、旅行費用をそのカードで決済しないと保険が適用されない。自動付帯の場合はカード保有だけで有効。
補償内容: 国際医療保険と比較すると補償額が低いことが多い(多くの場合は傷害治療が500万〜1,000万円程度)。海外在住のメイン医療保険の代わりにはならない。
一時帰国・旅行中の「旅行保険の補完」として使う程度に考えておくのが現実的。
現地クレカの作り方
海外在住が長くなれば、現地のクレジットカードを持つのが便利になる。
シンガポール
- DBS Live Fresh Card: 年収や銀行残高の条件が比較的低め
- Citi Rewards Card: ポイント還元が高い
- 申込条件: 年収SGD30,000以上(外国人の場合はSGD42,000以上が多い)+ シンガポールのIDカード(EP/S Passなど)
タイ
- KBank Visa: KasikornBankで銀行口座を持っていれば申込みやすい
- 外国人のクレカ発行は審査が厳しめ。デビットカードから始めるのが現実的
- Bangkok Bank Debit Visa: 口座開設と同時に発行可能
オーストラリア
- Commonwealth Bank / ANZ / Westpac: 大手銀行の口座開設後に申請可能
- 永住権保持者・就労ビザ保持者であれば審査を通りやすい
- クレジットヒストリーがないと最初は低い限度額になることがある
Apple Pay・Google Payとの組み合わせ
シンガポール・オーストラリア等ではApple Pay・Google Payの普及が進んでいる。物理カードの携行なしで支払える場面が増えている。
日本発行カードでもApple Payに登録できるものは多い。現地のカードをApple/Google Payに登録して普段使いにし、日本のカードは念のため1枚維持する——という組み合わせが、海外在住者のスタンダードになりつつある。
各カードの最新の特典・手数料・申込条件は公式サイトで確認してほしい。年1回は見直すことをおすすめする。
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