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生活費・物価

シンガポールの生活費・物価ガイド——一人暮らしから家族4人まで、リアルな月額を公開

シンガポールの生活費を食費・住居費・交通費・通信費・教育費ごとに解説。一人暮らしとファミリーの月額目安つき。物価が高いシンガポールで生活コストを抑えるポイントも。

2026-04-05
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この記事の日本円換算は、1SGD≒124円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(SGD)の金額を基準にしてください。

シンガポールは「東南アジアの中では高い」ではなく、「東京と同等かそれ以上」と思っておいた方がいい。

住居費がとにかく高い。それ以外の食費や交通費は選び方次第でかなり抑えられるが、家賃だけはどうにもならない。現地採用で稼いだ収入の30〜40%が家賃に消えるという話は珍しくない。生活費の全体像を把握してから渡航の計画を立てるのが現実的だ。

食費——ホーカーかレストランかで5〜10倍変わる

シンガポールの食費は、どこで食べるかで大きく分かれる。

ホーカーセンター(屋台村)

シンガポールのソウルフード的な存在。政府が管理する屋台村で、衛生基準も定められている。

内容価格目安(SGD)
チキンライス・ナシレマク・ラクサなど4〜6
ドリンク(コーヒー・テー)1.5〜2.5
1食合計6〜8

1日3食ホーカーで食べると月SGD 400〜600(50,000〜74,000円)程度に収まる。日本食・和定食を求めなければ、食費は意外と抑えられる。

ローカルレストラン・フードコート

ホーカーより少し上で、冷房が効いた環境で食べたいなら。

内容価格目安(SGD)
ランチセット(飲み物込み)12〜20
ディナー(1人)20〜40

日本食レストラン

シンガポールには日本食レストランが多く、品質も高い。ただし価格は日本の1.5〜2倍程度が目安。

内容価格目安(SGD)
ランチ定食(ラーメン・丼など)15〜25
居酒屋ディナー(1人・飲み込み)40〜80
高級和食・鉄板焼き(1人)80〜200

自炊

スーパーはCold Storage・FairPrice・Sheng Siong・Meadows(コールドストレージの廉価版)など。日本食材はMeidiya(明治屋)やDon Don Donkiで手に入るが、割高。日本食材が揃うシンガポールの日系スーパー・食材店は在住者の間でよく利用されている。

1週間の食材費: 1人SGD 60〜120程度(自炊メイン)。

住居費——シンガポール生活コストの最大項目

シンガポールの住居費は、物件タイプとエリアで大きく幅がある。

コンドミニアム(私有の集合住宅)

外国人が借りやすく、プール・ジムが共用施設として使える。

エリア1ベッドルーム2ベッドルーム
市内(シティ・オーチャード)SGD 4,000〜6,500SGD 6,000〜10,000
日本人多い住宅エリア(ホランドV・ビュオナビスタ)SGD 3,500〜5,500SGD 5,000〜8,000
郊外(タンピネス・パンダン等)SGD 2,500〜4,000SGD 3,500〜6,000

2ベッドルームの相場はSGD 5,000〜8,000(62万〜99万円/月)。ファミリーで住む場合、住居費だけで月額100万円近くになることもある。

HDB(公共住宅)

シンガポール人口の約80%が住む公共住宅。外国人でも賃貸は可能(オーナーのサブレット)。

間取り月額目安(SGD)
3ルーム(2ベッドルーム相当)2,000〜3,500
4ルーム(3ベッドルーム相当)2,500〜4,500
5ルーム(4ベッドルーム相当)3,000〜5,500

コンドに比べて3〜4割安い。プールやコンシェルジュはないが、MRTや商業施設に近い物件が多く、実用性は高い。

駐在員でHDB可か確認する際は、会社の規定をチェックする。住宅手当の上限設定によってはコンド一択になる場合もある。

住居選びの詳細はシンガポールの住居・賃貸ガイドを参照。

交通費——MRTとGrabを使い分ける

MRT・バス

シンガポールの公共交通はSuicaに相当するEZ-Link Cardでタッチ決済。

  • MRT: 1乗車 SGD 0.92〜2.60(距離制)
  • バス: 1乗車 SGD 0.83〜2.18
  • 1日の通勤往復: SGD 3〜6

通勤メインで使う場合、月SGD 100〜150程度。

タクシー・Grab

Grabがシンガポールのライドヘイル最大手。タクシーより若干安い場合もある。

  • 市内(3〜5km): SGD 10〜18
  • 空港〜市内: SGD 25〜45(渋滞・時間帯によって変動)

毎日Grabを使うと月SGD 500を超えることもある。通勤にMRT+バス、外出時にGrabを使い分けるのが現実的なコスト管理。

シンガポールでの車の維持費は世界最高水準。COE(車両登録資格証)だけで数百万円がかかる。駐在員でも車を持つ人は多くなく、Grabで十分と感じる人が大半。

通信費

プラン月額目安(SGD)
SIMのみ(基本プラン・10〜20GB)15〜25
データ無制限プラン30〜50
家族シェアプラン50〜80

主要キャリアはSingtel・StarHub・M1・Circle Life・Giga。日本と比べてプランがシンプルで、月SGD 20〜30程度で十分なデータ量が使える。

教育費

子どもの教育費は、インターナショナルスクールを選ぶかどうかで一桁違う。

学校タイプ月額目安(SGD)
シンガポール日本人学校(小学部)500〜700
シンガポール日本人学校(中学部)700〜900
インターナショナルスクール(AIS・UWCSEA等)2,000〜4,000

インターナショナルスクールの年間学費はSGD 25,000〜45,000(約310万〜560万円)に達するケースも。駐在員の場合、会社の教育手当でカバーされることが多いが、現地採用はほぼ自己負担になる。

教育費の詳細はシンガポールの教育ガイドを参照。

月額生活費の目安

以上をまとめると、おおよその月額は以下の通り。

一人暮らし(現地採用想定)

項目月額目安(SGD)
住居(HDB1ルームシェア or コンド1BR郊外)1,500〜3,500
食費(ホーカー中心・たまに外食)500〜800
交通(MRT+Grab適宜)150〜250
通信費20〜35
その他(生活用品・娯楽・日用品)300〜500
合計目安約 SGD 2,500〜5,000

家族4人(子ども2人、インター校なし・日本人学校想定)

項目月額目安(SGD)
住居(コンド3〜4BR)5,000〜8,000
食費1,500〜2,500
教育費(日本人学校×2人)1,200〜1,800
交通費400〜600
通信費(家族4人)80〜120
その他(医療・習い事・外食等)1,000〜2,000
合計目安約 SGD 9,000〜15,000

駐在員は住宅手当・教育手当が上乗せされるため実質的な手取りへの影響は小さい。現地採用で家族帯同するには、最低でも月SGD 10,000〜12,000の世帯収入が目安になる。


シンガポールの住居・賃貸ガイドシンガポールの教育ガイドも参考に、月額コストの全体設計をしておくと渡航後の生活が安定しやすくなる。


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