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移住・赴任

韓国移住・赴任前の手続き一覧——転出届から外国人登録証まで時系列で整理

韓国赴任・移住前後の手続きを時系列で解説。転出届・国民年金・ARC(外国人登録証)・NHIS加入まで、やることを一覧にまとめた。

2026-04-05
移住手続きARC外国人登録証NHIS転出届韓国赴任

この記事の日本円換算は、100KRW≒10.5円で計算しています(2026年3月時点)。為替は変動するので、現地通貨(KRW)の金額を基準にしてください。

「辞令が出た」「移住を決めた」——そこから韓国での生活が始まるまでに、手続きはざっと20項目以上ある。

何をいつまでにやるかを知らないと、ARCが取れずに銀行口座が作れない、携帯が契約できないという連鎖が起きる。この記事では出国前から生活セットアップ完了まで、時系列で整理する。


出国前(日本側の手続き)

転出届の提出

住んでいる市区町村の窓口で、海外転出の届出を行う。

項目内容
提出先住民登録のある市区町村役所
提出期限転出(出国)の14日前〜当日
必要書類本人確認書類(マイナンバーカード等)
効果住民票が抹消される

転出届を出すと住民票が消える。それに伴い国民健康保険・国民年金の資格も喪失する。

注意点: 転出届を出したあとも、1月1日時点で日本に住所がある扱いだと住民税が課税される。年明けの赴任でも、その前年12月31日時点での住民票の状況が課税を決める。年内に転出届を出せるよう、タイミングを確認しておく。

国民年金

海外転出後は国民年金の強制加入義務がなくなる。選択肢は2つ。

任意加入(推奨): 将来の年金受給資格(10年納付)を満たしていない場合や、老齢年金の受給額を増やしたい場合は任意加入を続けられる。月額 ¥16,980(2026年度)。

脱退一時金: 日本の年金に6ヶ月以上加入していた外国人は帰国後に脱退一時金を受け取れるが、日本人の場合は将来の年金に影響するため慎重に。

国民健康保険

転出届と同時に脱退になる。会社員で健保組合に加入していた場合は、退職・転出タイミングで自動的に資格喪失。

海外赴任の場合は会社の健康保険が継続されるケースが多い。確認しておく。

マイナンバーカード

海外転出後もマイナンバー自体は継続。カードは保持できるが、公的個人認証サービス(電子証明書)は転出届と同時に失効する。帰国後に再度申請が必要。

所得税の手続き

1月1日時点で国内に住所がなければ非居住者扱い。会社員で年度途中に出国する場合は、出国前に確定申告(年途中の確定申告)が必要になることがある。会社の給与担当に確認する。


ビザ取得

主要な就労ビザの種類

韓国の就労ビザは職種ごとに細かく分類されている。

ビザ区分対象取得の主体
D-7(企業内転勤)本社から関連会社・支社への赴任会社(スポンサー)
D-8(企業投資)外国人投資企業での勤務会社(スポンサー)
E-1(教授)大学等での教育活動会社
E-3(研究)自然科学系の研究会社
E-7(特定活動)専門的知識・技術が必要な業務会社
D-10(求職)就労を目的とした求職活動個人申請

会社赴任の場合: 多くはD-7またはE-7。韓国側の雇用企業(または受け入れ法人)がスポンサーとなり、在日韓国大使館または総領事館に申請する。

個人移住・転職の場合: 先に就労先を決めてから会社主導で申請するのが基本。個人でD-10(求職ビザ)を取得して現地で就活するルートもある。

ビザ申請の流れ(D-7の例)

  1. 韓国側の会社が在韓国外国人庁(出入国外国人庁)に事前審査を申請
  2. 許可が下りたら在日韓国大使館または総領事館でビザを申請
  3. ビザ発給後に入国

申請から発給まで、通常2〜4週間。繁忙期は1ヶ月以上かかることもある。余裕を持って動く。


到着後 90 日以内

ARC(外国人登録証)の申請——最優先事項

外国人登録証(Alien Registration Card、이민카드とも)は韓国での生活インフラのすべてに関わる。銀行口座・携帯契約・NHIS加入など、ARC なしでは前に進めない手続きが多い。

申請期限: 入国後 90 日以内(ただし早めに申請するほど良い)

申請窓口: 全国の出入国外国人庁(출입국외국인청)または出張所。ソウルであれば서울출입국외국인청(ソウル출入国·외국人庁)が主な窓口。

オンライン予約: Hi Korea(www.hikorea.go.kr)から予約が必要。飛び込みはほぼ受け付けていない。混み合う時期は2〜3週間先まで埋まることがある。

必要書類備考
パスポート(原本)必須
ビザ(入国スタンプ含む)パスポートに押印されているもの
申請書(窓口で記入または事前入力)Hi Korea からダウンロード可
証明写真規格:3.5×4.5cm
住所証明書類임대차계약서(賃貸契約書)または 재직증명서(在職証明)
手数料KRW 30,000(約3,150円)

ARC の受け取りは申請から1〜2週間後が一般的。

在留届の提出

在韓日本国大使館または総領事館に在留届を提出する。義務ではないが、緊急時(自然災害・政変等)の連絡に必要。

オンライン申請: 外務省「在留届電子届出システム(ORRnet)」から可能。


生活セットアップ

国民健康保険(NHIS)への加入

韓国の公的医療保険は全民健康保険制度(NHIS: 국민건강보험)。外国人も条件を満たせば加入できる。

職場加入(職場가입자): 雇用されている場合は、入社と同時に会社が手続きを行う。保険料は給与の約7.09%を労使折半(2025年度)。月給 KRW 3,000,000 なら本人負担 KRW 約106,350(約11,167円)。

地域加入(지역가입자): フリーランス・個人事業主・無職の場合。外国人は原則として入国後6ヶ月経過後から地域加入が可能。

ARC を取得していないと NHIS の申請ができないため、ARC 取得が最初の関門。

銀行口座の開設

ARC が手元にあれば、主要銀行(KB国민은행・신한은행・하나은행・IBK기업은행など)で口座を開設できる。

外国人向けに手続きが比較的スムーズ: IBK 기업은행は外国人向け窓口が充実していると評判。

必要書類
パスポート
ARC
在職証明書または賃貸契約書(住所確認用)

口座開設後、インターネットバンキング・モバイルアプリの設定まで窓口で案内してくれることが多い。

携帯電話の契約

ARC があれば SKT・KT・LG U+ の主要3キャリアで契約できる。月額 KRW 30,000〜80,000(約3,150〜8,400円)程度。

ARC 取得前でも、パスポート + 在職証明書で契約できる場合があるが、選べる料金プランが限定されることが多い。

外国人向けプリペイド SIM は空港で購入できる(30日・データ1GB程度で KRW 10,000〜20,000)。到着直後の一時的な通信手段として。


時系列チェックリスト

出国前(日本での手続き)

  • 転出届を市区町村役所に提出(出国14日前〜当日)
  • 国民年金の任意加入 or 脱退を判断・手続き
  • 国民健康保険の資格喪失を確認(転出届と同時に処理)
  • 所得税の非居住者申告の要否を会社に確認
  • マイナンバーカードの電子証明書失効を確認(帰国後に再申請が必要)
  • 就労ビザの申請(会社主導の場合は会社に確認)
  • 在留届の提出(ORRnet でオンライン可)
  • 渡航保険・海外医療保険の加入

到着後 1 ヶ月以内

  • Hi Korea で ARC 申請の予約
  • ARC を申請(出入国外国人庁へ)
  • 銀行口座を開設(ARC 取得後すぐ)
  • 携帯電話を契約(ARC があればスムーズ)
  • NHIS 加入の確認(職場加入なら会社が手続き)
  • ARC を受け取る(申請から1〜2週間後)

生活セットアップ


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