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ビザ・在留資格

マレーシアのビザ・在留資格ガイド——MM2H・就労ビザ・DE Rantauの最新条件

マレーシアのMM2Hビザ(2024年最新要件)、DE Rantauデジタルノマドビザ、就労ビザ(Employment Pass)の取得フローを解説。申請のポイントとエージェント利用の判断基準も。

2026-04-05
MM2HDE RantauEmployment Passマレーシア移住ビザ申請リタイアビザ

この記事の日本円換算は、1MYR≒33円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(MYR)の金額を基準にしてください。

「マレーシアに移住するならMM2H」という話を聞いたことがある人も多いかもしれない。

ただし、2021年以降にMM2Hの条件が大幅に引き上げられ、さらに2023〜2024年にも見直しがあった。「昔聞いた要件」でそのまま準備すると、条件が全然違うということになりかねない。この記事では2024年時点の最新情報をもとに、マレーシアの主要な在留資格を整理する。

マレーシアのビザ種類一覧

ビザ対象概要
MM2H(Malaysia My Second Home)長期滞在・移住希望者10年マルチプル、要高額預金・月収証明
DE Rantauデジタルノマド・リモートワーカー3〜12ヶ月、マレーシア国外収入が前提
Employment Pass(EP)就労目的Category 1〜3、雇用主が申請
Residence Pass-Talent(RP-T)高技能専門職10年間有効、一定の条件あり
Silver Hair Programme50歳以上のリタイア層改訂で要件変更あり、最新情報は要確認
Long-Term Social Visit Pass(LTSVP)配偶者・家族EPまたはMM2H保持者の家族向け

MM2H(Malaysia My Second Home)——条件が大幅に厳格化

MM2Hはマレーシア政府が運営する長期在留ビザで、10年間(更新可)のマルチプル入国が認められる。就労はできないが、条件を満たせば自動車の購入・不動産の保有が優遇されるなどのメリットがある。

2024年時点の要件(最新版)

2021年に大幅改定、2023〜2024年にも調整があり、現在の主な要件は以下のとおり。

要件内容
最低固定預金MYR 1,500,000(約4,950万円)をマレーシアの銀行に預け入れ
最低月収証明MYR 40,000(約132万円/月)以上の海外収入証明
健康診断マレーシアの指定医療機関での受診
健康保険マレーシア国内でカバーされる保険への加入
年間滞在義務年間90日以上マレーシアに滞在すること
申請窓口MM2H Centre(マレーシア観光芸術文化省管轄)

2021年以前の要件(預金MYR 150,000〜300,000程度)と比較すると、最低預金額が10倍規模になっている。富裕層向けのビザとして再設計されたと理解する方がよい。

MM2Hの実態——どんな人が使っているか

改定後のMM2Hは、一定以上の資産・収入がある層を対象にした設計。定年退職後に資産を持ってマレーシアに移住する層や、海外法人からの高収入がある人が主な申請者。

「月収MYR 40,000」という要件は、多くの現役世代には難易度が高い。ただし、退職後の年金・金融資産の運用収益・不動産収入の合算で条件を満たすケースもある。

エージェント利用の是非

MM2Hの申請はエージェント(代行業者)を通すことが認められている。書類準備の代行・アポ取り・申請追跡をしてくれる一方、手数料がかかる(MYR 5,000〜30,000程度)。

エージェントを使う場合のポイント:

  • マレーシア政府に登録された正規エージェントかを確認(MM2H Centre Websiteに一覧あり)
  • 料金の内訳を事前に書面で確認する
  • 申請件数・実績の多いエージェントを選ぶ

DE Rantau——デジタルノマド向けの新しい選択肢

2022年10月にマレーシアが導入したデジタルノマド向けのビザ。マレーシア国外の企業・クライアントからのリモート収入がある外国人を対象にしている。

要件

要件内容
月収USD 24,000以上/年(約USD 2,000/月以上の海外収入)
就業形態マレーシア国外の企業・クライアントとの契約
健康保険マレーシア国内で有効な保険
有効期間3ヶ月〜12ヶ月(更新可)
配偶者・子の帯同可能(DE Rantau Dependant Pass)

申請方法

オンライン申請システム(MYXpats Centre経由)から申請できる。申請費用: USD 1,000(約155,000円、本人のみ)。

DE Rantauの位置づけ

就労ビザではないため、マレーシアの会社に雇用されることはできない。あくまで「マレーシアに居ながら海外向けの仕事をする人」向けの制度。フリーランサー・リモートワーカー・起業家向け。

就労ビザ(Employment Pass)——マレーシアの会社に就職する場合

マレーシアの会社・現地法人に勤める場合はEmployment Pass(EP)が必要。

カテゴリと月給基準(2024年時点)

カテゴリ月給基準有効期間
Category 1MYR 10,000以上最大2年
Category 2MYR 5,000〜9,999最大2年
Category 3MYR 3,000〜4,999最大1年(更新2回まで)

申請フロー

  1. 雇用主がExpatsプラットフォーム(ESD: Expatriate Services Division)からオンライン申請
  2. 必要書類: パスポートコピー、学歴証明書(英語翻訳)、職務経歴書、雇用契約書
  3. 審査期間: 通常2〜4週間(ケースによって追加書類の要求あり)
  4. 承認後、マレーシア入国・パスポートにスタンプ押印 or ViZAレター発行
  5. 入国後90日以内に身分証(MyExpat Card相当)を受け取る

Residence Pass-Talent(RP-T)

EP保持者が5年以上就労し、一定の所得・スキル要件を満たした場合に申請できる10年間有効の在留資格。雇用主が変わっても在留資格が変わらないため、転職が柔軟にできる。

Silver Hair Programme(リタイアメントビザ)

50歳以上のリタイア層向けの長期在留プログラム。要件・運用がMM2Hとは別建て。

2024年時点での主な要件(要件は変更されている可能性があるため、申請前に最新情報を確認すること):

  • 50歳以上
  • 月収MYR 10,000以上の証明
  • タイムバンク(タイムディポジット)への預け入れ
  • 健康保険への加入

MM2Hに比べて条件が緩やかだが、詳細は移民局の公式サイトか在マレーシア日本国大使館で最新情報を確認することを推奨する。

家族帯同(LTSVP / Dependant Pass)

MM2H・EP・DE Rantauを保有する本人の配偶者・子ども(21歳未満)は家族帯同ビザ(Dependant Pass または Long-Term Social Visit Pass)を申請できる。

配偶者が就労したい場合は、Dependant Passに加えて個別の就労許可(Employment Pass)が必要になるケースがある。


ビザ取得後の生活全般についてはマレーシア(KL)の生活費ガイドで、銀行口座開設についてはマレーシアの銀行口座開設ガイドで確認できる。移住準備全体のチェックリストはマレーシア移住前チェックリストに整理している。


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