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東南アジアのキャッシュレス決済——GrabPay・GCash・PromptPay・DuitNow、国別に整理

東南アジア5カ国のキャッシュレス決済事情を整理。外国人が使えるかどうかの判断基準、PayNow・PromptPay・DuitNow・GCash・QRISの特徴と注意点を解説します。

2026-04-05
キャッシュレス東南アジアGrabPayPromptPayDuitNowQR決済

東南アジアのキャッシュレス化は速い。バンコクの屋台でも、マニラの路上でも、QRコードで払う光景は普通になった。ただし「外国人が使えるか」は別の話。国ごとに整理しておく。

シンガポール: PayNow + SGQR

シンガポールの送金・決済インフラは整備が進んでいる。

PayNow: 銀行口座間の即時送金サービス。銀行アプリから「電話番号」または「UEN(企業登録番号)」にQR/IDで送金できる。シンガポールの銀行口座を持っている外国人(PR・EP保持者)は使用可能。

SGQR: シンガポール統一QRコード。NETS、GrabPay、PayNow等、複数の決済手段が1つのQRコードに統合されている。

GrabPay: Grabアプリに内蔵の電子ウォレット。シンガポール在住の外国人でもGrabアカウントを作ればトップアップして使える。店舗・Grab乗車・フードデリバリーに利用可能。

外国人が使えるか: 銀行口座(DBSやOCBC等)を開設すればPayNowは使える。観光客向けにはGrabPayが現実的な選択肢。

タイ: PromptPay

タイのキャッシュレス普及率は東南アジアトップレベル。その中心にあるのがPromptPay。

PromptPay: タイ国民ID番号または電話番号に紐付いた即時送金インフラ。タイ国民・在住者が銀行口座と紐付けて使う。路上の屋台から大型ショッピングモールまで、QRコードが貼ってある場所ならどこでも使える。

外国人(在住者): タイの銀行口座を持っていれば、KBankアプリやBangkok Bankアプリ経由でPromptPayのQRスキャン支払いが可能。タイ語のアプリが多いが、KBankは英語対応している。

TrueMoney Wallet: タイの電子マネー。コンビニ(セブンイレブン)等でトップアップ可能。外国人でもアカウント作成可。ただし一部機能は本人確認が必要。

観光客: 多くの観光地・ショッピングモールではVisa/Mastercard(海外発行)が使える。PromptPayは在住者向けインフラと理解しておくといい。

マレーシア: DuitNow QR + Touch 'n Go

DuitNow QR: マレーシアの統一QRコード規格。銀行間・電子ウォレット間をまたいだ決済が可能。マレーシアの銀行口座または認証済みeWalletで使える。

Touch 'n Go eWallet (TNG): マレーシアで最も普及している電子ウォレット。元々は高速道路のETCカードだったが、デジタル化してQR決済に対応した。コンビニ・ショッピングモール・屋台まで広く使えている。

外国人が使えるか: Touch 'n Goは外国人もアカウント作成可能。パスポートで本人確認すれば使える(一部機能に制限あり)。DuitNow QRはマレーシアの銀行口座が必要。

Maybank MAE / CIMB Clicks: 各銀行のアプリで口座と連携すればDuitNowを使える。マレーシアの銀行口座を持っている在住者は最初からこれが便利。

フィリピン: GCash + Maya

GCash: フィリピン最大の電子ウォレット。スーパーアプリ化しており、送金・支払い・公共料金・保険・投資まで対応。Globeの携帯番号を持っている人向けに作られているが、外国人でもフィリピン番号と本人確認で使える。

Maya(旧PayMaya): GCashに次ぐ規模の電子ウォレット。Smartの系列。バーチャルVisa/Mastercard機能があり、オンライン決済にも使いやすい。

外国人の注意点: フィリピンのSIMカード(フィリピン番号)が必要になるケースがほとんど。SIMフリーのスマートフォンを持っていれば現地SIMを挿してアカウント作成できる。

インドネシア: QRIS + GoPay + OVO

QRIS(Quick Response Code Indonesian Standard): インドネシア国立銀行が策定した統一QRコード規格。GoPay、OVO、DANA、LinkAja等、異なるウォレット間の決済がひとつのQRコードで可能。

GoPay: Gojek(配車・デリバリーアプリ)のウォレット。観光客でもGojekアプリをダウンロードしてクレカからトップアップできる(上限あり)。

OVO: GoPay並みの普及率。インドネシアのスーパーマーケット・カフェ等で使える。

外国人の現実: 短期旅行者はクレカが使える観光地・ショッピングモールで困らないことが多い。在住者はインドネシアの銀行口座とGoPay/OVOを連携するのが便利。

まとめ: 外国人が使える範囲

在住外国人観光客
シンガポールPayNow(銀行口座あり)、GrabPayGrabPay、Visa/Master
タイPromptPay(タイ銀行口座あり)TrueMoney(一部)、Visa/Master
マレーシアDuitNow、Touch 'n GoTouch 'n Go(限定)、Visa/Master
フィリピンGCash/Maya(SIM必要)Visa/Master(限定的)
インドネシアGoPay、QRIS経由GoPay(クレカ上限あり)、Visa/Master

各サービスの最新の対応状況は公式アプリ・公式サイトで確認してほしい。仕様変更が頻繁な分野なので、古い情報のままでいると思わぬ場面で使えないことがある。


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