海外在住者のスマホ・SIM戦略——日本の番号を維持しながら現地SIMを使う方法
海外在住者のスマホ・SIM選びを解説。日本の携帯番号を維持すべき理由、楽天モバイル・IIJmio等の維持コスト比較、デュアルSIM活用法、各国のおすすめSIMをまとめます。
シンガポールに引っ越して3ヶ月後、三井住友銀行のSMS認証が来なくなった——日本の携帯番号を解約してしまったからだ。こういう事態を防ぐために、日本の番号維持は考えておく価値がある。
なぜ日本の番号を維持するのか
「もう日本に住んでいないのだから番号はいらない」と思いがちだが、実際には以下の場面で日本番号が必要になる。
銀行・証券口座のSMS認証
三菱UFJ・みずほ・住信SBI・楽天銀行・SBI証券等の多くが、ログイン・送金時にSMSワンタイムパスワードを送る。日本番号がないと使えなくなる可能性がある。
マイナンバーカード・行政手続き
マイナポータルの一部機能、行政手続きのSMS認証。
LINE番号認証
LINEは電話番号に紐付いている。番号を手放すとアカウントを失うリスクがある(機種変更時等のSMS認証が来ない)。
一時帰国時の利用
帰国したときにすぐ使える番号として。
日本番号を維持する方法
楽天モバイル(最安選択肢)
料金: 月0円〜(2022年の0円廃止後は月1,078円〜)
※ 2023年6月からは最低月1,078円(1GB未満)になった。最新料金は楽天モバイルの公式サイトで確認してほしい。
ポイント: データを使わなければ月1,078円で番号を維持できる(最新プランを要確認)。SMSは着信のみなら費用かからない場合が多い。
海外在住者の「番号維持コスト」として月1,000円程度は許容できる人が多い。
IIJmio(低コスト維持)
料金: 音声通話SIM 月858円〜(2GBプラン、2025年時点)
楽天モバイルより若干高いが、長年の実績と安定性で選ぶ人もいる。最新料金はIIJmioの公式サイトで確認を。
留守番電話転送サービス
一部の格安SIMは「留守番電話をメールに転送」するサービスがある。着信通知をメールで受け取れるため、海外でも日本への着信があったことを確認できる。
解約ではなく「休止」を検討
携帯会社によっては月300〜500円程度で「回線一時停止」(番号を維持したまま休止)できる場合がある。ただし最近は廃止している会社も多い。最新情報は各社に確認すること。
デュアルSIM活用のすすめ
現代のスマートフォンはiPhoneもAndroidもデュアルSIMに対応しているものが多い。物理SIM + eSIMの組み合わせが海外在住者に便利。
物理SIMスロット: 現地SIM(現地の電話番号・データ通信)
eSIMスロット: 日本の格安SIM(番号維持用)または日本帰国時のみ有効化
eSIMは物理的にSIMカードを差し替えることなく、アプリ上で有効・無効を切り替えられる。楽天モバイルはeSIM対応。一時帰国時だけeSIMを有効にする、という使い方もできる。
国別のおすすめSIM
シンガポール
| キャリア | 主なプラン | 特徴 |
|---|---|---|
| Singtel | 月$20〜30(無制限+通話) | 最大手。エリア最強 |
| StarHub | 月$20〜25 | 2番手。料金競争力あり |
| GIGA! | 月$10〜 | データ特化。安い |
eSIM対応。空港・コンビニで購入可能。シンガポールはMNP(番号持ち運び)が整備されているので、後から乗り換えも簡単。
タイ
| キャリア | 主なプラン | 特徴 |
|---|---|---|
| AIS | 月299〜599 THB(無制限) | エリア・速度ともに良好 |
| DTAC(True Move H) | 月199〜499 THB | 料金競争力あり |
| True Move H | 月199〜499 THB | DTACとTrue Move Hが合併した新ブランド |
タイは3ヶ月以上の在住者向けに「長期プリペイドSIM」や月契約SIMがある。AISはeSIM対応。
マレーシア
| キャリア | 主なプラン | 特徴 |
|---|---|---|
| Maxis | 月RM50〜80 | 最大手。エリア広い |
| Celcom Digi | 月RM40〜70 | Celcomとdigiが合併した新ブランド |
| U Mobile | 月RM38〜 | 価格競争力あり |
マレーシアはIC登録が必要(パスポートで登録可)。
オーストラリア
| キャリア | 主なプラン | 特徴 |
|---|---|---|
| Optus | 月A$30〜55 | 在住者向けポストペイドも豊富 |
| Telstra | 月A$55〜 | 最大手。エリア最広 |
| Boost Mobile | 月A$20〜30(Telstra網) | コスパ重視 |
スマホ端末の選び方
海外在住を想定するならSIMフリー端末一択。キャリア契約端末はSIMロックがかかっている場合があり、海外SIMが使えないことがある。
最近は日本でもSIMロック解除が義務化されているため、手持ちの端末がロック解除済みなら問題ない。iPhoneはApple公式で購入すれば基本的にSIMフリー。
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